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【pauper】除去して、引いて、吸い取って! 黒単コントロール考察

今回は、Pauperの黒単コントロールについてです。

その高いデッキパワーから、黒単好きはもちろん多くのプレイヤーからの人気を集めているデッキです。

monoB
player:scarstensen (5-0)※2015/12


4:《やせた原野/Barren Moor》
1:《ボジューカの沼/Bojuka Bog》
18:《沼/Swamp》
-Lands(23)-


2:《見栄え損ない/Disfigure》
2:《発掘/Unearth》
3:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
3:《ゲスの評決/Geth’s Verdict》
4:《血の署名/Sign in Blood》
2:《夜の犠牲/Victim of Night》
2:《Oubliette》
1:《黒死病/Pestilence》
1:《堕落の触手/Tendrils of Corruption》
-Other Spells(20)-


3:《クォムバッジの魔女/Cuombajj Witches》
4:《騒がしいネズミ/Chittering Rats》
4:《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》
4:《アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel》
2:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
-Creatures(17)-


3:《強迫/Duress》
2:《虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb》
1:《死の否定/Death Denied》
3:《精神ねじ切り/Wrench Mind》
3:《押し寄せる砂/Choking Sands》
1:《黒死病/Pestilence》
2:《堕落/Corrupt》
-Sideboard(15)-

ドロー・除去・ドレインを兼ね備えた粘り強いコントロール

黒単コントロールは、黒の売りである豊富かつ優秀な除去呪文と、黒単が誇る最強生物《アスフォデルの灰色商人》を軸に据えた中速デッキです。

monoB
このデッキ最大の強みは、何といってもその異常なまでの粘り強さ。

《ゲスの評決》などで敵クリーチャーを片っ端から除去しつつ、《騒がしいネズミ》などの優秀な生物によりガンガンアドバンテージを取れるため、すぐに相手を息切れにさせる事ができます。

仮にそれらを掻い潜ってライフを5点以下に持ち込まれたとしても、《アスフォデルの灰色商人》《堕落》の大量ライフドレインを使えばすぐ10点以上回復できるので、隙がありません。

 

以上から、黒単は「ガンガン攻められて防戦一方だとしても、気が付くと自分のライフの方が遥かに多くなっている」持久力と制圧力を兼ね備えたデッキに仕上がっているんです。

黒単の主戦力

ここからは、黒単コントロールの主戦力を紹介していきます。

黒は本来生物の色ではなく除去の色ですが、非常に優秀なクリーチャーが揃っています。

《クォムバッジの魔女》

cuombs
現在のpauper環境において、タフネス1が弱いとされる主な原因

ダブルシンボルの2マナ1/3なため、手軽に黒への信心を稼ぎつつパワー2の攻撃を受け止める事ができます。

 

これだけでもまずまずの性能ですが、そこに「タップで対象に1点ダメージ」という非常に使い勝手の良い能力を持っています。

相手が選んだクリーチャー・プレイヤーにもダメージが入ってしまいますが、自分の方が1点ダメージを有効活用できる時にのみ起動すれば問題ありません。

 

特に、ゴブリン・エルフ・フェアリーのようにタフネス1が多いデッキ相手に活躍するカード。

自分もタフネス1のクリーチャーを採用してしまうと、能力が使いにくくなる点に注意が必要です。

《騒がしいネズミ》

chitterings
場に出たとき相手の手札を1枚デッキトップに戻す能力を持ったネズミ。

実質的にドローステップを1ターン飛ばすようなもので、コンボデッキはもちろんビートダウン相手でも攻め手を1手分減らせるので非常に効果的。

 

サイズは3マナ22と控えめに感じられますが、pauper環境はタフネス2以下のクリーチャーが大半なので相打ちするには十分なスペック。

仮に相打ちできないとしても黒への信心を2も貯める事ができ、黒単の3ターン目のアクションとしては最良の動きと言えます。

これを出してしまうと相手の《秘密を掘り下げる者》がほぼ確実に変身してしまうので、できれば出す前に除去しておきたいですね。

《ファイレクシアの憤怒鬼》

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《騒がしいネズミ》同様アドバンテージを取ることができる3マナ22。

やはり22というサイズはブロッカーとして優秀です。

 

《騒がしいネズミ》と違って相手の手札が0でも確実にアドバンテージを取ることができるのが強み。

相手の手数を減らす事には一切貢献していない上にライフが1点減るため、速攻デッキ相手だと《騒がしいネズミ》より使い勝手は劣ります。

とはいえ、強力なカードを1ターン早く引くことができるのは優秀で、ライフドレインカードを多めに採用しているのなら寧ろこちらの方が使い勝手が良くなるでしょう。

《アスフォデルの灰色商人》

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黒単コントロールをトップメタに押し上げた張本人。

その強さはスタンダードでも証明されています。

 

5ターン目に場に出た瞬間4点~6点程度のドレインによって延命できるだけでなく、2/4というサイズのおかげで相手の攻勢を止められるのが強み。

場が膠着状態になってから出せば10点以上ドレインできることも珍しくなく、一回も殴らずに相手のライフを0にする事さえ出来てしまいます。

 

とにかく強すぎるの一言で、5マナという重さにも関わらず4積みが基本のカード。

同系戦ではこれをいつ出すか・出させるかで腕の差が出てきますね。

《発掘》

Unearth
クリーチャーではありませんが、実質的に生物の水増し。

たった1マナで墓地の3マナ以下のクリーチャーを場に戻すことができる優良カードです。

 

《クォムバッジの魔女》や《騒がしいネズミ》といった強力なカードを余った1マナで場に戻すことができ、テンポ面で一気に優位に立つことができます。

黒単の最大の弱点は「テンポの悪さ」にあるため、その弱点をたった1枚で解消できてしまうのは非常に強力ですよね。

 

フェアリー戦では主にカウンターを押しのけて《クォムバッジの魔女》を場に出すのに役立ちます。

サイクリングがあるとはいえ、序盤に複数引くと途端に戦いにくくなるので積む枚数には注意が必要です。

黒単のよさ

黒単のよさはその安定感の高さにあります。

除去の厚さと豊富な攻め手・高いコントロール力のおかげで極端に苦手なデッキが殆どありません。

 

アーティファクトやエンチャントに触れないという欠点もありますが特に致命的なものはないので安心。

遂行速度も決して遅くはないため、コンボデッキにも弱くありません。

 

「対応する側のデッキ」である事、優秀なドローソースのおかげでデッキに採用した1枚のカード差が大きく出る事から構築力・プレイングスキルが問われるため、中級者~玄人にオススメのデッキです。

pauper環境にも慣れてきたら、是非一度使ってみてください!

以上、除去して、引いて、吸い取って! 黒単コントロール考察でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

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