「シミてく」と共に見ていくPauperの3年:後編

公開日: pauperを振り返る このエントリーをはてなブックマークに追加

今回も、この3年間のPauperの環境変化・起こった事を当ブログと共に見ていきます。

 

よければ、前編からどうぞ。

参考リンク:「シミてく」と共に見ていくPauperの3年:前編

 

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2013年12月:Magic Onlineサーバートラブル

皆さんは2013年の11月から12月にかけて、Magic OnlineのサーバートラブルのためにすべてのDaily Eventが中止されていたのは覚えていますでしょうか。

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今でこそ「ああ、そんな事もあったな」と笑って話せるレベルですが、

 

当時は「イベントがないとここまで人は減るのか」というくらいロビーは閑散とし

「これを機にMOを辞める」と言って叩き売りをするプレイヤーも現れ

12月に入るころには多くの構築レベルのカードが値崩れしていました。

 

あの時の「ネットゲームの終わりのような感覚」は中々忘れられるものではないと思います。

PauperDE消滅と、PE限定復活による危機

そんなサーバートラブルも数週間でひと段落つき、12月11日からイベントスケジュールが無事に復活。

スタンダードやモダンなどは平常運転に戻りました。

 

この報告は、多くのプレイヤーにとっては嬉しい報告だったのだと思いますが、Pauperにとっては悲しい報告となります。

参考リンク:The Return of Daily and Premier Events/mtg公式

Pauperとモミールベーシックだけは、DEが復活しなかったからです。

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代わりに与えられたのは、Premier Event。

 DEが4ラウンドで終わるのに対してPEは7ラウンドと試合時間が長く、入賞時の商品効率もDEに劣ります。

「いくら休日でもイベントに7時間も拘束されるのは…」と、Pauperのプレイヤー数は次第に減少していきました。

 

その様子は、上の《断絶/Snap》の値段変動が物語っています。

2014年3月:歴史の韻を踏むTKCトロン

Pauperのメタゲームはというと、イベントがPEのみになってその変化は遅くなったものの、日々確実に動いていました。

 

前から存在したデッキとしては、フェアリー・黒単・ウィーゼロックス・呪禁オーラ・familiar・親和が健闘。

新規勢として、TKCトロン・GreenOne・青赤ミッドレンジ・ボロスキティドメインZooがメタに食い込んできます。

TKCs
特に、「赤青postとエスパーストームが存在するところに、8postストームが突如食い込んできた」歴史を彷彿とさせるTKCトロンの登場が印象的です。

 

TKCトロンとは、TKC55さんが構築された《幽霊のゆらめき》無限コンボ搭載型のウルザトロン。

通常のウルザトロンとfamiliarの中間のような構成で、「入賞率は非常に高い一方で、使用者は非常に少ない」という特殊なデッキです。

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また、コントロール力を重視した青赤ミッドレンジのデッキ構成も特徴的でした。

《強迫的な研究》《除外》《炎の稲妻》が4枚ずつ積まれ、逆に《稲妻》1枚も積まれていません

 

当時の「とにかくタフネス2を除去しつつアドバンテージを取ることを重視」する環境性が見受けられます。

当時のリスト

TKCトロン ボロスキティ ドメインZoo GreenOne 青赤ミッドレンジ

同年6月:お祭り化するヴィンテージマスターズの「コモン落ち」

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6月、ヴィンテージマスターズのコモン落ちがPauperにとって大きな話題となりました。

《堂々巡り》《尊大なワーム》がコモンとして収録された事で、往年の青緑マッドネスに近いデッキをPauperで組めるようになったからです。

 

このように「過去の強力カードがコモンになることで、昔懐かしのデッキが組めるようになる」のも、Pauperの大きな魅力のひとつなのだと感じます。

私自身、《怨恨》・《リバー・ボア》・《対抗呪文》・《マイアの処罰者》・《尖塔のゴーレム》といったカードに学生時代の懐かしさを感じてハマっていった側面もありますし。

今後のコモン落ちにも期待したいですね。

 

また、こういったお祭り状態のPauperに興味を持っていただけたのか、ブログ運営を半年続けた効果で徐々に広がっていったのか、ブログに来てくださる方の人数もこの頃には大分増えて来ていました。

7月・8月:実店舗でのリアルPauper大会開催・PauperDE復活!

そんな中、ブログ関連以外でもPauperの声をよく聞くようになります。

 

リアルPauper大会を開催する店舗が幾つか出てくるようになり、さらに晴れる屋さんではPauperが楽しすぎるので早く始めよう委員会で大々的に取り上げられました。

当初は8月限定だったリアルPauper大会も、今では毎週開催されるようになっていますね。

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そして、2014年8月23日。とうとうPauper Daily Eventが復活します。

「規定人数が集まらなかったために開催されない」ことも多かったPEと違い、毎週3回確実にDEが開催されるようになったことで、メタゲームも大きく動き出します。

 

M15やヴィンテージマスターズで強力カードを手に入れた白単トークンを筆頭に、タルキール覇王譚以降のカードを使っていない様々な新デッキも4-0するようになり、環境の動きを感じやすくなっていきました。

参考リンク:これが新たな白単の形?白単トークン分析

参考リンク:マナレシオに優れたクリーチャーで圧倒する白茶単・金属術ウィニーが4-0入賞

10月:宝船の巡航による多色の時代。黒単の低迷

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そして10月、タルキール覇王譚において4枚積める《Ancestral Recall》とも言われている《宝船の巡航》が登場。

《定業》・《稲妻》をはじめ1マナの優秀なドロー・除去呪文に恵まれているPauperにおいて、その探査の力を遺憾なく発揮します。

 

探査が《進化する未開地》のテンポ損をカバーしてくれること

《急流の崖》を始めとしたタップインゲイン2色地形が登場したこと

が後押しとなり、それまで「単色か親和かトロンかコンボか」の状態だったPauper環境の多色化が一気に進みました

参考リンク:宝船の巡航は新たなデッキを生み続ける。ニヴィックスコントロール分析

参考リンク:グリクシスカラーでゆらめき無限ループさせるデッキが4-0

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こういった多色デッキのアドバンテージ力の高さから、「3マナの2/2クリーチャーでアドバンテージを取った後《アスフォデルの灰色商人》でライフドレインする」黒単がアドバンテージ負けしやすくなり、勢力を弱めていきます。

 

たった1枚の非常に強力なカードを得たことで登場した黒単が、1年後に収録されたたった1枚の強力カードのために弱まるというのは、Pauperの歴史から見ても印象的な出来事でした。

2015年2月:次々に現れる新規精鋭

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年が明け、2015年。

運命再編においてPauper界の《墓忍び》こと《グルマグのアンコウ》が収録され、それを軸に据えた青黒ターボアンコウが登場します。

 

《思考掃き》がキャントリップ付き《暗黒の儀式》となり、1マナで5/5展開や3ドローを行いつつ《対抗呪文》を構える動きが驚異的で、当ブログで取り上げたときも大きな反響を得ました。

参考リンク:DelveDelverDelvest!グルマグのアンコウの力を最大限に引き出した青黒Delver

 

《ジェスカイの賢者》《ティムールの激闘》といった今までとは一風変わった強力カードも登場し、既存のデッキが強化されるだけでなく、新たなデッキの可能性を広げていってくれています。

今後のPauper

これからも新セット・コモン落ち・禁止改訂によってPauperの環境が変わっていくのを見ていきたい。

 

そのためにも、万が一またサーバートラブルでDEが中止になっても、PauperDEが無くなる事がないくらいPauper人口が増えていってほしい。そう願いながらブログを更新していきたいと思っています。

以上、「シミてく」と共に見ていくPauperの3年:後編でした。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

 
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