マスターズ25th公式フルスポイラー。コモン落ちしたカードの使い方を考察

公開日: 新カード情報

本日、MtG25周年を記念した特殊セット「マスターズ25th」のフルスポイラーが公開されました。

 

マスターズ25th公式スポイラー/カードギャラリー

 

マスターズ25thが発売される3月16日以降、このセットで新たにコモンとして収録されたカードがPauperで使用可能となります。

 

どんなカードがコモン落ちしているのか見ていきましょう。

 

コモン落ちしたカード全20種

《剣術の名手》:モダンマスターズ2015でコモン落ちした《ヴィーアシーノの殺戮士》から遅れること数年、ついに白の2マナ1/1二段攻撃もコモン落ちしました。

 

白には《心優しきボディガード》を始め「キーとなるクリーチャーを守る」役割をもつ優良カードがたくさん存在するので、赤よりも強化呪文による一点突破が狙いやすくなっています。

1ターン目《心優しきボディガード》、2ターン目《剣術の名手》からガンガン強化して4ターンキルを狙いたいですね。

 

強化手段が多い白単英雄的のような構成で候補にあがる1枚。

 

《怨恨》《アルマジロの外套》との相性もいいので、緑白で試してみるのもアリ。

 

 

《原野の霊》:3マナ3/1飛行。

1/1飛行と相打ちしてしまう3マナクリーチャーは辛いです。

 

《忠誠な歩哨》:レアからのコモン落ち。ブロックに参加すると、相手クリーチャーと自身を破壊します。

 

使い勝手は接死や《臭い草のインプ》に近いですが、ダメージを受けなくても自分を破壊してしまうので《チョー=マノの祝福》などとの相性が悪いのが欠点。

 

ただ、これはダメージを受ける前に相手を破壊するおかげでトランプル・先制攻撃・魂絆を無力化できるという強みでもあります。

 

呪禁オーラなどへの対策としては不十分なところもありますが、とりあえず1マナなので、土地を切り詰めた白単が広く薄く対策をとりたい場合にサイドに入ってくることもあるかと。

 

 

《サバンナ・ライオン》:《先兵の精鋭》に続き、ついにレアの1マナ2/1もコモン落ち。

 

兵士シナジーがないぶん《先兵の精鋭》の下位互換と言えます。

 

Pauperの1マナ2/1は「《ボーラスの占い師》に一方的にやられてしまう」「《呪文づまりのスプライト》で2:1交換させられてしまう」「《猛火の斉射》で一掃されてしまう」などなど、環境的にかなり向かい風なのが懸念材料。

 

とは言え、デメリットのない1マナパワー2は何種類あっても困りません。白ウィニーにとっては純粋な強化と言えます。

 

《十万本の矢集め》:《盗まれた夢》の同型再版。

 

 

《宮廷の軽騎兵》:《海門の神官》の亜種。

見れる枚数が1枚多くなっているので、familiarコンボではコンボ始動パーツへのアクセスが1ターン早くなるという強みがあります。

 

ただ、「戦場に出たときに、これを唱えるのに白マナを払っていないと生け贄に捧げる」というデメリットが課題。

 

青白でしか使えないのはもちろんのこと、青白でも《幽霊のゆらめき》《一瞬の瞬き》との相性が悪いうえ、familiarでも「使い魔が2体いると白マナをつぎ込めなくなる」など噛み合いの悪さが目立ちます。

 

カードの性能自体は高いので、5枚目以降の《海門の神官》として頑張ってもらいましょう。

 

《龍の眼の学者》:特殊な変異コストを持つ2マナ0/6。

 

3マナ2/2でも2マナ0/6でもパッとしません。

 

 

《幽霊船》:青には珍しい再生持ちの4マナ2/4飛行。

 

再生コストを払うにはほぼ青単である必要があり、《尖塔のゴーレム》と共通点が多いです。

 

ただ、その《尖塔のゴーレム》も青赤氷雪では1枚も採用されていないように「4ターン目に《対抗呪文》を構えながら2マナで出せる2/4飛行」と「4マナ2/4飛行」の間には雲泥の差があります。

 

再生マナを構えながら出しても破壊以外の除去には対応できないことも考えると、《対抗呪文》を複数構えながら展開しやすい《尖塔のゴーレム》のほうが生き残りやすいのではないでしょうか。

 

《執拗なネズミ》:黒くなって1マナ重くなった《筋肉スリヴァー》といったところ。

 

《筋肉スリヴァー》は緑白で3種12枚積めるのが強みですが、こちらは「20枚の《沼》と40枚の《執拗なネズミ》」なんて構成も可能なのが強みです。

 

一方、1マナ重くなったのは大幅なテンポダウンで、普通に土地を展開していくと《執拗なネズミ》を2体並べている間に《筋肉スリヴァー》は4体も並べられており、その差は歴然。

《発掘》なども絡めて素早く展開していきたいところです。

 

頑張って5/5にしても下手に戦闘すると1体の死亡から連鎖的に全滅するリスクもあるので、デッキ構築力・コンバット管理能力の両方が求められるクリーチャーですね。

 

 

《無情な切り裂き魔》:1マナ1/1接死か、1度だけ2点飛ばせる3マナ2/2か。

 

「場に出た時点で2点ダメージが確定していて、ブロックされたら相打ちできる」と考えると強そうですが、やはり3マナではやや重いか。

 

《バルデュヴィアの大軍》・《燃えがらの嵐》

 

むかし懐かし枠

 

《真紅の魔道士》:2マナ2/1 or 3マナ2/1速攻。味方にも速攻を与えられます。

 

味方に速攻を与えたいならマナがかからない《血に飢えた振起者》のほうが圧倒的に強いので、これ自身でも殴れることを活かしたい。

 

《炎樹族の使者》とはそこそこ相性が良いですが、やはりタフネス1なのが気になります。

 

 

《激情のゴブリン》:《威嚇者の信徒》の亜種。

 

《威嚇者の信徒》側の強みは

①攻撃に行く必要がないので、戦闘で討ち取られにくい

②場に出したターンからブロック制限能力を使える

《炎樹族の使者》から出た緑マナを有効に使える

④マナと呪文があれば1ターンに複数体のブロックを制限できる

⑤戦闘前に除去を使われても能力を使える

 

反対に、《激情のゴブリン》側の強みは「赤い呪文を唱えなくてもブロック制限ができる」こと

①呪文を引けなくてもブロック制限できる

②呪文を温存しておける(特に《稲妻》などは温存しておきたい盤面が多い)

③複数体並んでも能力を全部使いやすい

④赤以外の呪文を採用しやすくなる

といったメリットがあります。

 

実際に両方試してみて、しっくり来たほうを採用すると良いでしょう。

 

《ゴブリンの群勢》《モグの徴集兵部隊》を採用しているなら、どうせ戦闘前に赤い呪文を唱えることになるので、《威嚇者の信徒》のほうが使いやすそうですね。

 

個人的に《威嚇者の信徒》は「なぜ使われないのだろう?」と不思議に感じるほど強いカードなので、これを機に再評価されてほしい。

 

《軍族童の突発》:スタンダードでも大活躍した強力なトークン生成呪文がついにコモン落ち。

 

そのカードパワーの高さは、2マナ2体生成の《クレンコの命令》とは比べものになりません。

これは「1マナで1/1を1体生成する呪文」がどれだけ弱いかを考えればわかりやすいでしょう。

 

Pauperで活躍している3マナクリーチャーである《騒がしいネズミ》《海門の神官》などの共通点「《稲妻》で除去されてもカード1枚分のアドバンテージ差を付けられる」を満たしていることから、このカードもそれらと同等の活躍が期待できます。

 

《ゴブリンの群勢》《モグの徴集兵部隊》とは相性が悪いので赤単スライでは採用しにくいですが、《ゴブリンの奇襲隊》《モグの略奪者》と非常に相性が良いので、《モグの戦争司令官》と一緒にゴブリントークン系のデッキで使いたいところ。

 

Pauperではカードパワーの高いトークン生成ソーサリー自体が珍しいので

《秘密を掘り下げる者》《熱錬金術師》を軸にしたデッキが《チェイナーの布告》を意識するときに採用

《ボーラスの占い師》《パズルの欠片》を軸にしたデッキが頭数を確保したいときに採用

《ゴブリンの電術師》《輝石の儀式》を軸にしたトークンコンボデッキで採用

などなど、今までにはない形での活躍が期待できるカードです。

 

 

《ジャッカルの仔》:往年の名カード。デメリット持ちの赤の1マナ2/1がコモン落ち。

 

《ゴブリンの群勢》《モグの徴集兵部隊》《ジャッカルの使い魔》《鋳造所通りの住人》と比べると、《ボーラスの占い師》を前に殴りに行けないのがとにかく弱いので、赤単スライでこれらや2マナ2/2速攻などを押しのけてまで採用されるとは考えにくいです。

 

ただ、《ジャッカルの仔》には上述のクリーチャーにはない強みが1つあります。

 

それは、2ターン目の《焼尽の猛火》との相性が抜群に良いこと。

上述のクリーチャーはどれも毎ターンクリーチャーを追加していくことを前提とした構成が求められる一方で、《ジャッカルの仔》はこれ以外がすべて火力呪文でもなんとかなります。

 

《熱錬金術師》《窯の悪鬼》とは「1マナクリーチャーである」ということが差別化ポイントになるので、火力呪文に寄せた赤単で候補に上がってくる1枚と言えますね。

 

ただし、相手の《焼尽の猛火》とも友情コンボしてしまうので、要注意。

 

《略奪》:アーティファクト破壊もできるようになった土地破壊呪文。

 

赤い土地破壊デッキでは、単純に3マナ土地破壊の枚数が増加したのは嬉しい。

 

それ以外のデッキでもウルザトロンとアーティファクト利用デッキの両方を薄くみれるサイドカードとして、サイドスペースの節約目的での採用が検討できます。

 

 

《骸骨化》:5マナで除去して、自分の下にスケルトントークン生成。

相当重いので、入るとしても1枚。ダメージ量やトークンの性能も高くないので、厳しそうです。

 

《アイノクの生き残り》:3マナ+2マナで《帰化》を飛ばせるクリーチャー。

 

同じ役割のカードである《枝細工下げの古老》と比較すると「①3ターン目に出して4ターン目に起動しやすい②緑マナが1つで足りる③マナが少ないときでも2マナ2/1としても使える」というメリットがあります。

 

ただ、《枝細工下げの古老》も「能力を使った後のサイズが4/4になるので親和対策として有用」という強みがあるので、デッキ構成と相談しつつ決めることになりますね。

 

 

《組立作業員》:3マナ2/2。能力起動したら3/3

 

M25th総括

環境に明確な影響を与えそうなのは《軍族童の突発》くらいでしょうか。

次点で《剣術の名手》あたり。

残りは使われるにしても「地味に良い働きをするいぶし銀」くらいの評価で落ち着くと思います。

 

 

今まで赤には除去に強いクリーチャーがほとんどいなかっただけに、赤単バーンのように除去を無視するか赤単スライのように除去される前にテンポで殴り切るしかありませんでした。

 

そんな中、《軍族童の突発》は相手の除去を乗り越えて押し切れるので、今まで除去連打を前に苦戦していたデッキが息を吹き返しそうです。

 

《稲妻》《ゴリラのシャーマン》《紅蓮破》などのためにタッチする色」として使われることの多かった赤ですが、《軍族童の突発》を得たことで、今までとは違うアプローチのデッキが出てきそうですね。

 

Comment

  1. 匿名 より:

    MOでパウパーを始めたばかりでしたので、非常に興味深い記事でした!

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  • magerings
    Pauperに関する記事を主に書いています
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