「シミてく」と共に見ていくPauperの3年:前編

公開日: pauperを振り返る

さて、2014年度もあと2週間で終わり。

4月から新たな環境での生活がスタートするという方も多いと思います。

 

環境の移り変わりというのは、何歳になってもワクワクするし、不安にもなるものです。

今回は、この3年間のPauperの環境変化・起こった事を当ブログと共に見ていこうと思います。

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<思い出深い禁止カードたち>

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2012年3月~

今から遡ること3年。

まだPauperの禁止カードも《頭蓋囲い》《大あわての捜索》しかありませんでした。

世はまさに、超高速環境時代。

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当時の環境は、「《ぶどう弾》ストームと《激励》感染が定義づけていた」と言っても過言ではありません。

今のPauperでも「相手に何もさせずに勝つ」ことを目的に組まれたデッキは多く存在しますが、この2つは文字通り「1つも呪文を唱えさせることなく勝つ」ことのできるデッキでした。

 

ストームはメインでは対抗策がほとんど存在せず、その数少ない対抗策を《強迫》で叩き落とした上での4ターンキルが可能。

感染は1ターン目に《激励》を構えて火力をケアしながら《ぎらつかせのエルフ》を出し、次のターンに《怨恨》《地うねり》+《激励》で2ターンキルが可能。

 

どちらもぶっちぎりに勝率が高いという訳ではありませんでしたが、それは飽くまでも環境に存在するすべてのデッキがこれらを意識して構築していたからにすぎません。

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フェアリーには目くらましが2枚以上つまれ、

ストンピィはサイドに必ず濃霧砂嵐を入れ、

黒単=メガハンデスデッキであり、

大霊堂の信奉者のない親和は親和にあらず、

呪禁オーラやウィーゼロックスは「遅い」と言われる

 

そんな環境が、1年後の2013年2月まで続きました。

 

私がPauperの存在を知ったのも、この環境の時です。

年末年始に家でゆっくりしながら緑単感染に関する記事を漁っていた時にPauperに関する記事を見つけ、「これなら楽にできそうだなー」と感じて、Pauperの感染を組みました。

当時高額カードだった《激励》を買わなかったせいで、トナプラでボッコボコにされてしまったのですが。

 

そこで渋々、同じ緑単のストンピィに路線変更すると、このデッキにドハマり。

フェアリーやゴブリン、Postデッキと戦うのも非常に楽しくて、一瞬でPauper専のプレイヤーになっていました。

当時のリスト

ぶどう弾ストーム 激励感染 赤青post

ストンピィ フェアリー 親和 ゴブリン 黒単(メガハンデス)

mtggoldfishへのリンク。当時と今のリストの違いをみるのも面白いですね。

2013年2月:ぶどう弾、総出、激励が禁止。8postストームの台頭

そんな超高速環境も、2013年の頭に一つの区切りを迎えます。

《ぶどう弾》・《巣穴からの総出》・《激励》が禁止になったのです。

 

環境最速と謳われていた2大デッキが大幅弱体化・崩壊したことを受け、ストンピィやゴブリンが環境最速デッキとなりました。

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そこに台頭してきたのが、《時間の亀裂》を軸にした8postストームです。

 

それまでも赤青postコントロールや《時間の亀裂》軸のエスパーストームは存在したのですが、その二つを一気に追い抜く勢いでその勢力を強めていきました。

このデッキは6ターン目までのコンボ成功率が非常に高く、環境の速度がやや落ちたおかげでコンボが間に合いやすくなったのが大きな要因です。

同年6月:ウィーゼロックスが環境上位に。エルフ・呪禁オーラも

環境低速化の影響は、新カードの追加と共にさらに明らかになっていきます。

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まず、2013年5月のドラゴンの迷路で《ニヴィックスのサイクロプス》が登場。

 

《小柄な竜装者》よりも高い修整値とタフネスにより、ウィーゼロックスが安定した遂行速度を持つデッキに。

トップメタとも互角に戦えて、特に8postに強いことが環境に刺さり、一気に環境上位に躍り出ます。

 

同年6月のモダンマスターズでコモン落ちした、《危険な研究》入り親和の登場も印象的です。

こちらはすぐには使われませんでしたが、後述のさらなる環境の低速化を受け、《大霊堂の信奉者》をいれるよりも安定性を重視するために使われるようになりました。

 

また、この頃から呪禁オーラやエルフといったデッキもよく見かけるようになります。

当時のリスト

8postストーム フェアリー ストンピィ ウィーゼロックス エスパーストーム

呪禁オーラ エルフ

きっかけは巣の侵略者+吠え群れの飢え

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そんな中で私はと言うと、相変わらずストンピィを使い続けていました。

始めは苦手意識のあった対フェアリーや親和も、戦い方を覚えればむしろ有利であることに気付き、特にデッキを変える必要性を感じていなかったのが理由です。


ただ、8postストーム。これだけは本当にきつかった。

 

postストームは、上級者向けのデッキなおかげで強さの割に使用率は他と同じ程度で収まっていましたが、明らかにデッキパワーが頭1つ飛び抜けていました。

当時の《地うねり》《かき集める勇気》《シラナの岩礁渡り》のストンピィでは、《微光地》で回復する8postストームを相手にするとどうしても息切れして、コンボを決められてしまいます。

 

そこでMOのカード検索にかじりついて考えたのが、《巣の侵略者》《吠え群れの飢え》

3ターン目に1マナ3/3速攻のような感覚で使えるこのシナジーは、除去の少ない8postストームに有効でした。

 

しかし、おそらく参加するDEの時間帯の都合で、何度入賞してもそのリストはwhat’s happeningには掲載されませんでした。

日本人プレイヤーなら同じ経験をされた事のある方も多いのではないでしょうか。

 

「2014年以降は仕事の都合も増え、DEに出るのは厳しくなりそう」ということで、何とかこれの強さを見せたいと思ったのが、シミてくを作ったきっかけです。

ただ、ストンピィに関する記事を数本書ききったら満足してしまい、「Pauperのまとまった情報を載せるサイトを作ろう!」と思うまで数か月ほど放置することになるのですが。

同年10月:雲上の座、時間の亀裂の禁止。そして、黒単の時代へ

ウィーゼロックスなどが台頭してきても、なお環境を支配していた8postストームでしたが、それも終わりを迎えます。

2013年10月に、多くのプレイヤーの予想通り《時間の亀裂》が禁止され、さらには《雲上の座》までもが禁止に。


「7ターン目までに勝負を決められないデッキの存在を許さない」8postストーム・赤青postの消滅を受けて環境はさらに低速化します。

mtggoldfishに表示されるメタゲームも、数週間ほど混沌とした状態だったのを今でも覚えています。

Bdevos

そんな中、「俺が新環境のエースだ!」とばかりに数を増やしていた青黒トリンケットコントロールが、一瞬で姿を消しました

 

テーロスで現れた強力コモン・《アスフォデルの灰色商人》を軸に、《クォムバッジの魔女》《Oubliette》を採用した黒単に食われだしたからです。

 

当初、5マナと重すぎる灰色商人のために3マナの《Oubliette》をいれるなんて…と思われていた黒単でしたが、そのあまりのデッキパワーの高さから、瞬く間にその数を増やします。

アンフェアなデッキが減り、《クォムバッジの魔女》+布告除去の組み合わせが環境にキッチリ刺さるようになったのも大きな要因だったのでしょう。

諦めるわけがないビッグマナ派とストーム派

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さて、禁止を食らってデッキコンセプト自体が崩壊した8postストームでしたが、その愛用者たちは諦めて違うデッキを使いだしたのでしょうか。

 

そんな訳がありません。

 

赤青postや8postの中でもビッグマナ派だったプレイヤーはウルザトロン

エスパーストームや8postの中でもストーム派だったプレイヤーはfamiliar

それぞれ作り出しました。

 

始めはメタとの調整が難しい印象でしたが、今ではすっかりトーナメントの常連となっています。

当時のリスト

危険な研究親和 トリンケットコントロール 黒単信心

青単コントロール ウルザトロン familiar

同年12月

そして、2013年12月。

Magic Onlineプレイヤーにとって、そして何よりPauperプレイヤーにとって忘れられない事態が起こります。

私がシミてくの運営を開始したのも、この月からでした。

 

続きは、後編で。

 

以上、「シミてく」と共に見ていくPauperの3年:前編でした。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

Comment

  1. 匿名 より:

    自分が始めたのは最近なのでいろんなデッキの経緯を知ることができて楽しいです。

  2. 匿名 より:

    すごく有意義な記事だと思います。
    後編も楽しみにしています!

  3. 匿名 より:

    この記事は是非とも後世に残すべき。後編も期待。

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  • magerings
    Pauperに関する記事を主に書いています
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