デッキ構築

ウィーゼロックスで青黒コンに勝つために

高い安定性と遂行速度を両立できている一方で、除去コントロールに滅法弱いウィーゼロックス。

 

今回は、そんなウィーゼロックスで青黒コンに勝つための調整を考えてみました。

weeUBs

チェイナーの布告・神秘の指導が苦しい

激闘型のウィーゼロックスは、現在Pauperのトップメタにいる青単フェアリー緑単ストンピィウルザトロンに強く、《稲妻》と《払拭》で厄介なクリーチャーやインスタントを処理できる対応力、豊富なドロー操作呪文による安定性、不利な状況から激闘1枚で逆転できるデッキパワーなど全体的に高い水準でまとまっている強力なデッキです。

 

しかし、そんなウィーゼロックスもなかなかメタの上位に食い込むことは出来ていません。

その理由の1つが《チェイナーの布告》の存在です。

chainers

《使徒の祝福》《払拭》で対処できないうえに、1枚でほぼ確実に2体のクリーチャーを持っていかれるこのカード。

これをメインに4枚積んだ黒単・青黒コンに7マナまで到達されたらまず勝てない、と思わせるほどウィーゼロックスにとって致命的な除去となっています。

 

実際、ウィーゼロを使っていて「相手の墓地に《チェイナーの布告》が2枚落ちている状態でクリーチャーが0になり、どうしようもなく投了」といった試合を何度も経験している方も多いのではないでしょうか。

 

とくに今のメタでは、《神秘の指導》から《悪魔の布告》を合計2枚持ってくる神秘の指導コントロールが多いのも向かい風。

これらのカードへの対策なしに、ウィーゼロックスで勝ち続けるのは難しいでしょう。

大祖始の遺産メイン1+サイド2からの構築

relics

そこで対策としてまず考えられるのが、メインから《大祖始の遺産》を1枚・サイドに2枚積んだ墓地メタ構築

 

《大祖始の遺産》はウィーゼロックスのデッキ構造と相性が良いわけではありませんが、ウィーゼロックスは墓地をほとんど利用しませんし、とりあえず合計2マナで1ドローできるので、極端に悪くもありません。

 

青単フェアリーのように墓地を利用しないデッキが相手の場合はややテンポが悪くなるものの、《チェイナーの布告》《神秘の指導》という致命的な呪文に対して「カード消費することなく対策できる」のが強力です。

 

相手にアドバンテージを取らせないだけでなく、布告除去の回数を減らせる=単体除去を誘えるため、《使徒の祝福》による除去対策が機能しやすくなります。

対黒単戦。追放+ドローができていなかったら負けていたかも

 

ついでに《グルマグのアンコウ》《熟慮》にもプレッシャーをかけられることも考えると、費用対効果は十分。

とくに、《蓄積した知識》を使っているデッキに対しては格段に動きやすくなります。

 

今回は、対青黒コンのサイド後に《大祖始の遺産》を確実に1枚以上引くために、メインサイドで合計3枚採用しています。

複数引いてもタップ能力のおかげで相手の墓地を常に空にできるのが強く、マナが余った隙にドローに変換すれば良いだけなので、中々に使いやすいです。

サイドからさらにアドバンテージ力を上げる

controls

《大祖始の遺産》は「相手にフラッシュバックによるアドバンテージを取らせないようにする」カードなので、それだけでは中々勝てません。特にサイド後は大変です。

そのため青黒コンに勝とうと思ったら、さらにサイドボートに枠を取って徹底的にアドバンテージゲームで優位に立てる構成を意識する必要があります。

 

ここでは、布告に強い《嵐縛りの霊》と、打ち消しに強く合計3枚分のアドバンテージが取れる《綿密な分析》が候補となります。

メインは激闘3+衝動2でサイドスペースを確保

rages

ここまでサイドで「青黒コンを意識したカード」に枚数を割くと、今度は他のデッキへの警戒が薄くなってきます。

青黒コンに勝てても、他のデッキに勝てなくなったら意味がありません。

 

そこで役に立つのが「激闘3枚+衝動2枚」構築。

 

2ターン目《衝動》→3ターン目《ニヴィックスのサイクロプス》→4ターン目「1マナ呪文2枚 or 1マナ呪文+0マナ呪文」+《ティムールの激闘》による4ターンキル率を高める構成を取ることで、対ビートダウン用のサイドを割かなくても一定の勝ちを拾えるようになります。

相手の先行4キルへの対処は難しくなるので、《チェイナーの布告》系デッキが少なくなったら定番の構築の方が強いですが、今のメタなら必要経費と言えるでしょう。

 

特に《衝動》は、青黒コン戦で《噴出》や《大祖始の遺産》を探すのにも便利です。

対戦動画とデッキリスト

「《大祖始の遺産》で《チェイナーの布告》を追放できていなかったら負けていた」という試合は多い一方、《大祖始の遺産》のせいで負けた試合は無いので、かなりオススメ。

 

 

最後に、今回のデッキリストです。


4:《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》
1:《急流の崖/Swiftwater Cliffs》
8:《島/Island》
5:《山/Mountain》
-Lands(18)-


4:《定業/Preordain》
4:《思案/Ponder》
3:《噴出/Gush》
2:《払拭/Dispel》
1:《変異原性の成長/Mutagenic Growth》
4:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
3:《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》
3:《ティムールの激闘/Temur Battle Rage》
1:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2:《衝動/Impulse》
-Other Spells(31)-


3:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4:《窯の悪鬼/Kiln Fiend》
4:《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》
-Creatures(11)-


2:《電謀/Electrickery》
1:《鋭い痛み/Flaring Pain》
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
1:《水流破/Hydroblast》
3:《紅蓮破/Pyroblast》
1:《払拭/Dispel》
2:《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
2:《綿密な分析/Deep Analysis》
1:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
-Sideboard(15)-

 

《大祖始の遺産》が3枚あるとかなり青黒コン戦が楽になるので、「流石にメインからは…」という場合でもサイドに3枚積んだ構築を試してみるのはいかがでしょうか。

 

以上、ウィーゼロックスで青黒コンに勝つためにでした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    久々の更新で嬉しいです。
    目くらまし再録らしいので、
    これから青系のデッキにはフルタップでも
    安心できなくなるのかと
    思うとちょっと気が重くなります。

    • Ganp より:

      エタマスの再録、いい感じですね!紅蓮破水流破も再録とのことで、青や赤系のデッキの使用率があがりそうだなと思ってます。
      デイズもどのくらい使われるんでしょうねー

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