今回は、《Oubliette》についてです。
Oubliette (1)(黒)(黒)
エンチャント
Oublietteが戦場に出たとき、クリーチャー1体を対象とし、それとそれにつけられているすべてのオーラ(Aura)を追放する。そのクリーチャーの上に置かれているカウンターの種類と数を記録する。 |
長い
基本情報
要約すると、オーラ・カウンターごと追放する黒い《未達への旅》。
除去を得意とする黒色で、実質3マナソーサリーの1体除去は追放という点を考慮しても効率が悪く、長い間見向きもされないカードでした。
しかし、テーロスにおいて破格の性能を持つ信心クリーチャー《アスフォデルの灰色商人》が登場。
「クリーチャーを除去しながら信心を2点確保できる」「黒単は他に置物を使わないおかげでエンチャント除去を積まれにくい」という相性のよさから注目をあつめ、《時間の亀裂》禁止後の混迷化した環境を一気に制圧。
それまでローグに近かった黒単をTier1へと押し上げました。
また、「Pauper専用なのに非常に高いカード」としても有名。
Magic Online上では100円程度ですぐ買えるのですが、紙だと中々手に入りません。
2500円以上でも即完売。
必須カードではないのが不幸中の幸い、といった感じでしょうか。
何らかの形での再録を期待したいカードです。
有効な相手と、そうでない相手
有効な相手
対ストンピィ:布告除去につよい《若き狼》、何度除去しても蘇る《怨恨》に有効。《怨恨》が付いた《若き狼》を追放できれば勝ちは目前でしょう。 3枚あっても良い位です。
対黒単:《アスフォデルの灰色商人》合戦になりやすいため、以降のドレイン量を確定で2点増やせる《oubliette》は貴重。 こちらも3枚くらい欲しい相手です。
対親和:布告よりも確定除去が欲しくなる相手なので、マナカーブが狂わない限り積んでおきたい。
そうでない相手
対フェアリー:3マナソーサリー除去というのが使いにくい。インスタント除去を多めにとっているなら残し、そうでないならサイドアウトしたいところです。
対ウィーゼロックス:「相手の《窯の悪鬼》達をすべて除去しきれるか」という勝負になるため、その重さが足を引っ張ります。
元々有利な相手なのであまりウィーゼロ用のサイドは作りたくありませんが、メタにウィーゼロが多いなら代わりの除去を積めるようにしたい。
対呪禁オーラ:ほとんど役に立ちません。サイドアウトして、《減縮》・布告・手札破壊に回します。
注意点
注意しておきたいのは「相手の場にクリーチャーが1体・自分の場にもクリーチャーが1体いる時に《Oubliette》を唱えるのは危険」という事。
《Oubliette》が場に出た時の追放効果は強制です。
そのため、自分が《Oubliette》を唱えたのに対応して相手に《使徒の祝福》・《巨森の蔦》を唱えられてしまうと、《Oubliette》が場に出た時に適正な対象が自分のクリーチャーだけとなり、自分のクリーチャーを追放することになってしまいます。
3ターン目に《Oubliette》を唱えようと思っている場合は、2ターン目に《クォムバッジの魔女》を唱えるのは少々気を付けた方が良いですね。
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以上、リアルパウパー最高額カード。Oubliette【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)