今回は、《巣の侵略者》についてです。
Nest Invader / 巣の侵略者 (1)(緑)
クリーチャー — エルドラージ(Eldrazi) ドローン(Drone)
巣の侵略者が戦場に出たとき、無色の0/1のエルドラージ(Eldrazi)・落とし子(Spawn)クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。それは「このクリーチャーを生け贄に捧げる:あなたのマナ・プールに(1)を加える。」を持つ。 |
基本情報
「生け贄に捧げると無色1マナを生む」0/1トークンを引き連れてくる、2マナ2/2。
2マナ2/2という最低限のスペックに、使い勝手の良いエルドラージ・落とし子トークンが付いてくるお得なクリーチャーです。
豊富な仕事
一見そこまで強くなさそうな《巣の侵略者》。
実はこのカード、緑単ストンピィのようなデッキでは仕事が豊富にあり、中々に優秀なクリーチャーなんです。
ここでは、その豊富な仕事の数々を紹介していきます。
①《シラナの岩礁渡り》を布告から守る
強力な除去耐性と回避能力を併せ持つ、優良クリーチャー《シラナの岩礁渡り》。
除去コントロールが相手の場合、これに《怨恨》などを付けて殴っているだけで勝てるほど強力なクリーチャーですが、《ゲスの評決》を始めとする布告除去には滅法弱いという弱点があります。
そこで役に立つのが《巣の侵略者》。
1枚で単体除去2枚分になってくれるため、布告から《シラナの岩礁渡り》を守れるようになります。
《若き狼》と合わせて8枚体制を取れば、《シラナの岩礁渡り》が布告で除去される事はまず無くなるでしょう。
②トークンが優秀なチャンプブロッカーとなる
《巣の侵略者》は2マナ2/2でありながら、1枚で2回チャンプブロックすることが可能。
これはライフレースになった時などに非常に便利です。
実際、相手の《エイトグ》を止めている隙に《シラナの岩礁渡り》や《大霊堂のスカージ》で相手のライフを0にできた試合は数えきれません。
無色のブロッカーである事も地味に重要で、ウィーゼロックス戦では《使途の祝福》でゴリ押しされずに済むという利点があります。
ウィーゼロックスには「シャドー」や「ブロックされない」を付与するカードもあるので、これがいれば安全という訳ではありませんが、勝率に大きく影響してくるポイントです。
③《吠え群れの飢え》の陰鬱を能動的に達成する
かなり重要なポイント。
Pauper環境では、「《吠え群れの飢え》を陰鬱で打つことが出来たら勝ち」な試合が多々あります。
ただ、この陰鬱達成というのが地味に難しく、瞬殺コンボデッキのように素早くライフを0にする必要があるアーキタイプが相手の場合に、中々陰鬱を達成できないせいでクロック不足で負けてしまうという事がよくあるんです。
そんな時《巣の侵略者》がいるとどうでしょう?
オマケで出てきたトークンは好きな時に生け贄に捧げられるため、 能動的に陰鬱を達成し、一気にクロック速度を上げる事が可能になります。
ビートダウンが相手の場合でも、巨大化のようにコンバットトリックとして使いつつも、次のターン以降も修整が残るのは非常に強力。
両方採用した場合は積極的に狙いに行きたいシナジーですね。
④高マナ域に手が伸びやすくなる
トークンが生み出すマナのおかげで高マナ域に手が伸びやすくなる、というメリットも軽視できません。
例えばストンピィは土地が16枚程度しか入っていないせいで3マナ以上のカードを採用しにくいのですが、メタ次第ではどうしても3マナのカードを使いたい!というケースも出てくると思います。
そんな時《巣の侵略者》がいれば、土地が2枚しか引けていなくても3マナのカードを使うことができるようになります。
《Thermokarst》など、特定の相手に劇的な効果を生み出すサイドを採用するうえで、大きく貢献してくれますよ。
⑤トークンで殴りに行く事も
1枚で2体分の頭数が確保できるのは、守る時だけでなく、攻める時にも有効です。
例えば、相手「残りライフ4・場に4/4が1体」・自分「場に《巣の侵略者》とそのトークン」という状況。
ここで手札に《巨森の蔦》があれば、2体で攻撃し、通った方をパンプすれば勝つことができます。
これは、他のクリーチャーでは中々出来ない芸当です。
また、《怨恨》や《骨断ちの矛槍》と組み合わせれば無色のクロックを作る事ができるのもポイント。
《虹色の断片》・《緑の防御円》を乗り越えて最後の一撃を叩き込むのに貢献してくれますよ。
以上、巣の侵略者/Nest Invader【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
殴りに行く発想は無かったです…。
出ただけで色々仕事をするクリーチャーは青的には通したくないですが、これを餌にカンスペ釣ってシラナとか出て来そうで怖いですね。
うーん、まだまだ考察の余地がありそうなクリーチャーです(汗
DEで虹色の断片を使ってくるデッキ相手に、トークンに怨恨と吠え群れを付与して殴り勝った事もあります。
能力自体は地味ですが、pauperならではの奥が深いクリーチャーですね。