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ラヴニカのギルドフルスポイラーコモン考察【単色編】

今回も、新セット「ラヴニカのギルド」で新たに収録されたコモンをPauper目線で見ていきます。

 

ラヴニカのギルド公式スポイラー/カードギャラリー

 

今回は、単色カード編です。

 

《癒し手の鷹》:1マナ1/1飛行絆魂。白にとってはライフロスのない《大霊堂のスカージ》

 

《大霊堂のスカージ》を使っていると「絆魂が活躍するマッチアップでは、出てすぐ除去された場合に2点ロスが敗因につながる」というケースが少なくありませんでした。

 

一方、こちらはライフロスがなくなったので「生き残れば勝ちだし、除去されても1マナ生物としては十分な仕事」と割り切りやすく、対アグロ用カードとして採用しやすくなっています。

 

白1マナの絆魂生物としては、《聖なる猫》が強力なライバル。

《聖なる猫》は除去に強い一方で止まりやすく、対アグロでは「2回使える絆魂ブロッカー」の意味合いが強いカードなので、《癒し手の鷹》を使うなら「止まりにくい絆魂アタッカー」であることを活かしたいところ。

 

《護衛の誓約》を軸にしたデッキの先鋒に向いていますね。

 

 

《追われる証人》:死亡時に出てくるトークンが1/1絆魂の兵士になった《宿命の旅人》

 

1/1飛行と1/1絆魂は一長一短ですが、単純に「1マナで2回使える生贄要員」として《宿命の旅人》と8枚体制できるようになったのが嬉しい。

 

《レーデヴの守護者》《議事会の密集軍》の回復なし版。代わりに1マナ軽くなりました。

 

3ターン目に2/4を出してもあまり脅威ではないので、何とか2ターン目に0マナで出したい。

 

 

《ロクソドンの修復者》:6マナ3/4召集・4点ゲイン。

 

ほぼ似た性能で1マナ軽い《議事会の密集軍》や、同コストのパワーカード《三つぞろいの霊魂》と比べると物足りない印象。

 

 

《パルヘリオンの巡視兵》:空から味方を強化して殴りつつ警戒で守りを固める騎士。

4マナで除去耐性なしでは活躍は厳しそうです。

 

教導を活かすなら、これ自身のパワーを上げてから使いたいですね。

 

 

《奨励》:すっかり定番になった白の1マナ+2/+2修整インスタント。

 

今回のおまけは自軍の攻撃クリーチャー分のライフ回復。

4点以上回復できる可能性があるのは偉いですが、単体パンプを使うデッキはそこまで横に並べない傾向にあるので、2点ゲインで安定している《制覇の時》のほうが良さそう。

 

《眩惑の光》:諜報2が本体で、-3/-0修整のおまけつき。

青の諜報カードは全体的に力不足、というよりも過去のドロー操作呪文が強すぎてそちら優先になりがちですね。

 

 

《悪賢い隠蔽》:ライブラリー修復つきの《雲散霧消》

 

《神秘の指導》コントロールの同系戦だと、デッキに残っている打ち消し呪文の枚数が勝敗を分けるケースが少なくありません。

 

そんなときに、これは相手のフラッシュバック呪文を追放しつつ自分の墓地のキーカードを再利用できるので、1枚入れておくとコントロール戦でいい働きをしてくれそうです。

 

2枚入れるとライブラリーアウトを回避できるのも偉いですね。

 

《最大高度》:1マナ+1/+1修整・飛行付与・再活。

 

《巧みな回避》《反重力》と比べると、再活の「カードを1枚捨てる」という追加コストが重い。

 

 

《急進思想》:2マナ1ドロー・再活。

《熟慮》と違ってアドをとれないので、普通のデッキなら《熟慮》のほうが圧倒的に強いです。

 

ただ、これは

・手札のカードを捨ててからカードを引ける

・墓地から唱えられる

という性質から、発掘」との相性が抜群にいいのが強み。

 

①:《急進思想》+《臭い草のインプ》で一気に墓地を肥やす

②:発掘で落ちた2枚目の《急進思想》で《墓を掻き回すもの》or《冥界への呼び声》をマッドネス

③:《グルマグのアンコウ》を回収。即召喚

の流れが理想的ですね。

 

墓地から使える発掘・マッドネストリガーとして期待できます。

 

《骨の障壁》:1マナ0/3防衛・諜報1。

掘れる枚数が少ないのが残念。

 

 

《泥棒ネズミ》《貪欲なるネズミ》の上位互換。ほぼ同型再販。

《貪欲なるネズミ》と8枚体制でメガハンデスを組みやすくなりました。

 

《有毒ガス》:1マナ重くなって諜報2がついた《減縮》

 

コスパは良いほうですが、この手のサイド系カードは「1ターン早く唱えられるかどうか」でゲームが決まりやすく、唱えた後のドローの質を上げる諜報とは少々噛み合いが悪い印象。

 

ただ、「メインから全体除去を積みたい!」という場合には、そこまで刺さらない相手にも「1:1交換+諜報2で十分」と割り切りやすいのが偉いですね。

 

 

《感情化粧師》:CIPで自分の墓地にあるクリーチャーカード分のパワー強化と威迫を与える4マナ2/3。

 

《魂の悲鳴》と比べるとエンドに生贄に捧げなくていいので、アド損の心配なしに瞬殺を狙えるのが強いです。

 

1ターン目:1マナサイクリング

2ターン目:1/1飛行感染の《疫病のとげ刺し》

3ターン目:1マナサイクリング×2+《通りの悪霊》サイクリング×2

《Songs of the Damned》で5マナ、《感情化粧師》+《魂の悲鳴》で11毒

の最速3ターンキルデッキが組めますね。

 

自身を強化することもできるので、速攻付与呪文と組み合わせるのも強力。

何もない場からいきなり10点威迫アタックが狙えます。

 

《突発的な兵長》:5マナ4/2速攻教導。

やはり教導は重い。

 

 

《火小僧》《熱錬金術師》のアタッカー版のようなクリーチャー。

バーンなどで使うと《熱錬金術師》の劣化版になりやすいですが、《変異原性の成長》《無謀なる突進》を使う場合はこちらのほうが優秀。

 

《窯の悪鬼》《魔道士輪の暴漢》と比べるとトランプル持ちなのが売りなので、《ティムールの激闘》デッキでは使いにくいですね。

 

《重力殴打》:自分のクリーチャーのパワー分のダメージを相手に与える再活ソーサリー。

 

基本性能は低いですが、墓地から使える《投げ飛ばし》系呪文なのがポイント。

墓地が肥えやすいデッキのフィニッシュ手段として重宝しそうです。

 

また、呪禁オーラでも2回使えるフィニッシュ手段として有用。

《一瞬の平和》《石角の高官》を無視できますし、《投げ飛ばし》と違ってトドメを刺せなくてもとりあえず1発打っておくプレイングが生まれます。

 

ダメージの発生源はクリーチャーなので、《アルマジロの外套》で大量ドレインも狙えますね。

 

 

《最大速度》:1マナ+1/+1修整・速攻付与・再活。

 

《無謀なる突進》と比べると、2回とも1マナで唱えられるので格段に使いやすくなっています。

パワーの修整値は低めですが、《アクロスの十字軍》にとってはタフネス上昇もかなり重要。一気に2回英雄的を誘発させやすいのが嬉しいポイントです。

 

墓地に落ちても機能する速攻付与という意味では、《ドラゴンの息》に近い使い方も可能。

 

「発掘で墓地を肥やして、《感情化粧師》を召喚→墓地に落ちた《最大速度》を再活」という動きが墓地利用デッキの定番勝ちパターンの1つになるかもしれませんね。

 

《松明の急使》:1マナ1/1速攻という及第点のスペックに加え、自身を生贄にすると味方1体に速攻を与える能力を持っています。

 

同じく味方に速攻を与える1マナ生物の《ゴブリンの激励者》と比べると

①:1ターン目に1点ダメージを与えてから後続支援できる

②:引いたターンに即速攻を与えられる

③:終盤に引いたときにトドメを刺しやすい

など、格段に性能が上がっています。

 

「何回か殴ったあと、《火花鍛冶》に速攻を与えて相手クリーチャーを除去」という動きが理想。

 

《焼身の魂喰い》を軸にしたデッキの先鋒としても優秀です。

 

 

《ウォジェクの護衛》:1マナ重くなったら教導がついた《モグの下働き》

 

教導の中では一番可能性がありそうですが、除去耐性がなく、1回殴ったからといって一気に有利になるわけでもないので難しいところ。

 

《クロールの食料隊》:5マナ4/4、CIPで宿根分の回復。

 

《拷問生活》で使ってくれ」と書いてますね。

 

 

《活胞子ワーム》:6マナ6/4、宿根パンプ+警戒付与。2体以上にはブロックされない。

 

《感情化粧師》と比べて重いうえに回避能力もないので、あまり使い道がなさそう。

 

《気前のいい野良猫》:3マナ1/2、1ドロー。

 

青の《海門の神官》や白の《スレイベンの検査官》と比べると悲しい。

 

 

《落とし格子の蔦》:防衛クリーチャーをドローに変換してくれる1マナの壁。

 

防衛デッキだと、序盤は防衛の数稼ぎで中盤以降はパーツ探しといった感じでしょうか。

 

ロケットサイクル:3マナのマナファクトで、混成4マナ払って生贄に捧げると2ドローに変換されます。

 

コントロールでは「序盤はマナ加速・終盤はアドバンテージ」と完璧な仕事をしてくれるので、かなり強力。

ウルザトロン以外のコントロール・ミッドレンジを強化してくれる、優秀なアーティファクトですね。

 

 

《ギルド門通りの公有地》《ギルド渡りの遊歩道》に土地タイプ「門」がついた(ほぼ)上位互換。

 

 

注目カード

単色カードで注目しているのは《急進思想》・《感情化粧師》・《最大速度》。

どれも墓地を利用するデッキでの活躍が期待できます。

 

中でも《感情化粧師》は3ターンキルデッキから《拷問生活》のフィニッシュ手段まで、様々なデッキで可能性がある瞬殺カードなので、色んなパターンを考えてみたいです。

 

 

再活呪文は熱心に調整されてしまった感がありますが、それでもパウパーでは「墓地で使える呪文」の時点で強力。

手札を1枚捨てるという追加コストはあるものの、マナコストはフラッシュバックコストより軽く設定されているので、「墓地が肥えて手札があまるデッキ」の可能性がグッと広がりました。

 

墓地利用好きなパウパープレイヤーにとって嬉しいセットになっていますね。

 

ラヴニカのギルドフルスポイラーコモン考察【多色編】

 

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    久しぶりにパウパーがやりたくなりました。拷問生活組んでみようかな。

  2. 匿名 より:

    いつも新カードの考察お疲れ様です。
    ganpさんはtwitterでも活動されていますが、余裕があればまたこのブログでローグデッキの紹介や個別のカードの紹介記事なども描いてもらえたら嬉しいです。

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