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ラヴニカのギルドフルスポイラーコモン考察【多色編】

本日、「ラヴニカのギルド」のフルスポイラーが公開されました。

 

ラヴニカのギルド公式スポイラー/カードギャラリー

 

ラヴニカ次元の目玉といえば、やはり優秀な多色カード。

今回は、ラヴニカのギルドで新たに収録された多色コモンをPauper目線で見ていきます。

 

 

新規の多色コモン18種

《ケンタウルスの仲裁者》:相手も回復させてしまう代わりに回復量が1点増えた《ケンタウルスの癒し手》

 

中盤以降に巻き返すタイプのデッキで使えば相手への回復は気にならないので、基本的には上位互換とみて良さそうです。

 

 

《スマーラの森整形師》:優秀なサーチ能力がついた4マナ2/1。

 

アドをとれるのは偉いものの、4マナも払って2/1を出している余裕があるのかは疑問。

「後続を引っ張ってこられるエルフ」としてみても、《ラノワールの共感者》が大きなライバルです。

 

《薔薇たてがみのケンタウルス》:コモンなら5マナ4/4警戒でも十分な性能なのに、そこに召集がついてきた強力な兵士。

 

除去耐性はそこまで高くないので、《心優しきボディガード》から出したいところ。

 

このカード最大の魅力は、《大霊の盾》との相性の良さ。

6/6飛行警戒破壊不能が完成すれば、1体でゲームを決められます。

 

《安寧砦の精鋭》のような緑白の混成クリーチャーがいれば白単・緑単に近い構成でも出しやすく、パウパーの土地基盤でも扱いやすいのが良いですね。

 

 

ヴァーナーディーの盾仲間:緑白の混成サイクルは、2マナ2/2警戒。

 

単体だと門前払いの性能ですが、こちらも《大霊の盾》と相性がよく、相手次第では4/4飛行警戒破壊不能で即ゲームが決まります。

 

《陽景学院の使い魔》でコストを下げてテンポよく召集やコンボを狙っていくのも面白そう。

 

《往時軍の強兵》:能力を毎ターン使うと3マナ4/4トランプルのゾンビ。

 

《吸血犬》と比べると4点火力を耐えられなくなったのが欠点。

 

 

《よろめく根茎》:4マナの強力な墓地参照フィニッシャー。

+1/+1カウンター形式なので、一度場に出てしまえば墓地掃除されてもOK

 

《下生えのゴミあさり》と比べると

①:《グルマグのアンコウ》と同じ黒のゾンビという高い除去耐性

②:相手の墓地を参照しない代わりに2/2スタートなので、サイズが安定している

の2点が強み。

 

《通りの悪霊》や1マナサイクリング生物を使えば4マナ8/8以上も十分狙えます。

 

《グルマグのアンコウ》と違って墓地を消費しないことを活かして、《奈落の守り手》で回収したり、墓地で機能する生物と組み合わせて使いたいところです。

 

《地底街の反乱》:自軍への全体接死付与+1体格闘。

 

《冷酷なゴルゴン》:黒緑の混成サイクルは、3マナ2/2接死。

 

接死系はリミテで強いせいか、構築目線だとどうしても微妙になってしまいますね。

 

《巧みな叩き伏せ》《苦悶のねじれ》と似た役割を持った多機能インスタント。

 

4マナと重く、タップを活かそうとするとコンバットトリックに使えない点が気になります。

 

 

《闇刃の工作員》:諜報できていたら、「接死でブロッカーを失う」か「攻撃が通ってドローを許す」かの2択を迫れる暗殺者。

 

似た役割のカードとして《ジェスの盗人》という優秀なクリーチャーがいるので、わざわざこれが使われるとは考えにくいです。

 

《概念の雨》:青を足したら占術2→諜報2にグレードアップした《骨読み》

 

3マナソーサリーという重さは気になりますが、フラッシュバック呪文や《グルマグのアンコウ》を軸にすることが多い青黒では、諜報2は非常に優秀です。

青黒リアニメイトでは、《パズルの欠片》がライバル。

 

 

《囁く工作員》:青黒の混成サイクルは、3マナ3/2瞬速・諜報1。

黒1マナあれば《暗黒の儀式》から出てこられる瞬速生物なのが強み。

 

《ギルドパクトの守護者》と相打ちする

・忍術狙いで殴ってきた《ボーラスの占い師》を一方的に討ちとる

・相手のエンドに召喚して、《恐君主の兜》でアドをとる

・信心を貯めつつデッキを掘って《アスフォデルの灰色商人》につなぐ

 

などなど、小回りが利くクリーチャーですね。

 

《高熱仮説》《予言の稲妻》を彷彿とさせる、ドローと火力の抱き合わせ呪文。

 

アドバンテージ的には「《霊感》で2ドローして、引いてきた4点火力で相手の生物を除去する」と同じなので、コストパフォーマンスは上々。

カードを捨ててから火力の対象を選ぶ(再起誘発型能力)のでフィズる心配がなく、引いたカードを見てから何を除去するか選べるのがうれしいところです。

 

青赤系のコントロールに1枚入れておきたい呪文。

 

 

《音波攻撃》:クリーチャーのタップとコントローラーへの本体火力がセットになった再活呪文。

 

カード自体は相当弱いですが、墓地から唱えられる多色呪文は現時点で唯一無二の存在。

大量に墓地を肥やしてからこの呪文を再活することで、墓地にある幻霊サイクルをすべて手札に戻すことができます。

 

《信仰無き物あさり》《燃え立つ調査》で手札を回してアドバンテージをとりたいですね。

 

《ピストン拳のサイクロプス》:青赤の混成サイクルは、《ニヴィックスのサイクロプス》のような攻撃制約条件をもつ3マナ4/3。

 

青赤で使うなら《ニヴィックスのサイクロプス》でいいので、青単や赤単で《天主の勢力》《川滝のミミック》を軸にする場合に候補に挙がります。

 

 

《初々しい補充兵》:赤白の混成サイクルは、2マナ2/1・自ターンのみ先制攻撃。

 

緑黒よりはマシですが、赤白は混成シナジーが弱めなので使いにくい。

 

《駐屯地の兵長》:門があると5マナ3/3二段攻撃。

 

二段攻撃は2マナ1/1を強化するほうが効率がいいです。

 

《槌落とし》:4マナ5/2教導。

パワーが高いのでブロッカーがいなければ何回も教導しやすい一方で、タフネスが低いせいで相打ちしやすいのが難しいところ。

 

 

注目カード

多色コモンのなかで注目しているのは

 

①:サイクリングから4マナ8/8以上を狙える《よろめく根茎》

②:《大霊の盾》と相性がよく、3ターン目に出せる4/4警戒の《薔薇たてがみのケンタウルス》

の2枚。

 

どちらもPauperではあまりメジャーでない組み合わせのカラーなだけに、新しいアーキタイプの軸としての活躍を期待したいです。

 

 

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