「戦乱のゼンディカー」で新たに手に入ったコモンを色々なデッキで試していきます。
今回は、Pauperの上陸デッキに新たな仲間が加わったので、さっそく使ってみました。
2マナ2/2で、上陸させるたびにターン終了時まで+1/+1の修整を受ける《噛み付きナーリッド》。
毎ターン1回上陸させても2マナ3/3と、緑にしては控えめな性能です。
しかし、《輪作》や《砕土》といった1枚で追加2回分上陸させてくれるカードのある緑での軽量上陸クリーチャーという点が強力。
1マナの最強上陸クリーチャーである《ステップのオオヤマネコ》と共に、高パワーの一撃を加えるデッキを作っていきます。
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3:《放牧の林鹿/Grazing Gladehart》 |
まずは各色の上陸シナジーを見て、どの色をメインカラー・サブカラー・タッチカラーにするかを考えます。
各色の上陸シナジー:全色共通
全色に共通することとして、1ターンに2回上陸させられる《進化する未開地》・《広漠なる変幻地》は必須カード。できれば8枚フルに積みたいところです。
また、上陸装備品の《冒険者の装具》も爆発力があり、重要なカード。
上陸クリーチャーは除去耐性持ちがいないので、どうしても上陸デッキは単体除去に弱くなりやすいのですが、《冒険者の装具》+除去耐性もちクリーチャーの組み合わせなら、その弱点をある程度カバーすることができます。
ナヤカラーで組むのであれば、緑白混成2マナ2/2頑強の《安寧砦の精鋭》が適任でしょう。
白
白の上陸シナジーは、ほぼ《ステップのオオヤマネコ》のみで、後は《コーの空漁師》で土地を戻して上陸させ直すくらい。
しかし、この《ステップのオオヤマネコ》がとにかく爆発力の高いクリーチャーで、上陸デッキを組む大きな理由の1つとなっています。
『白を使えば、2マナ上陸クリーチャーと遜色ない破壊力を発揮してくれる1マナクリーチャーの《ステップのオオヤマネコ》が使える』
せっかく上陸デッキを組むのですから、今回は平地を4枚ほど積んで最序盤からオオヤマネコを展開しやすい構成にします。
赤
赤は《板金鎧の土百足》に加え、戦乱のゼンディカーで《マキンディの滑り駆け》・《ヴァラクートの捕食者》が追加され、3マナ以下の上陸クリーチャーが3種類となりました。
どれも上陸デッキでなら強力な性能を発揮するため、赤で上陸デッキを組む価値は高そうです。
ただ、タップインの《進化する未開地》・《広漠なる変幻地》が必須となる上陸デッキでは2マナ・3マナは地味に重たいことが懸念材料。
ほぼ単色に近い形で組むなら赤を軸にしたいですが、3色で組む場合は逆にサブ・タッチカラーにしたほうが良いでしょう。
緑
緑の軽量上陸クリーチャーは、戦乱のゼンディカー新出の《噛み付きナーリッド》が唯一の存在。
むしろ緑は上陸支援の色で、《進化する未開地》をサーチすれば1マナで追加2回上陸させられる《輪作》・マナ加速しながら追加2回上陸させられる《砕土》があり、1ターンに2回・3回・4回と上陸させるデッキを組みたいなら、緑は欠かせません。
また、上陸とはシナジーしませんが、《進化する未開地》が多いことを活かして《野生のナカティル》を1マナ2/2~3/3として暴れさせられるのも高評価です。
さらに、《耕すツリーフォーク》で墓地の《進化する未開地》を2枚回収すれば、その後2ターンの2回上陸が確定し、息切れ防止にもなります。
これはメインにするしかない!
ということで、今回は爆発力のある《ステップのオオヤマネコ》・《冒険者の装具》を上陸支援力の高い《輪作》・《砕土》・《耕すツリーフォーク》でサポートできるよう緑-白を軸にしました。
残りは、《野生のナカティル》のために《山》を1枚タッチして、追加の上陸クリーチャーとして《板金鎧の土百足》3枚を採用した緑白タッチ赤のナヤ上陸デッキとしてまとめたのが最初のリストです。
デッキ内に《山》と「山を持ってこられるカード」が計15枚、一度使った《進化する未開地》を再利用できる《耕すツリーフォーク》も合わせれば18枚あるので、3~4ターン目にはまず赤マナを用意できます。
理想的な初手
1ターン目《平地》→《ステップのオオヤマネコ》
2ターン目《進化する未開地》を即起動(上陸2)→アタック4点→《ステップのオオヤマネコ》2体目
3ターン目《森》(上陸1)→《砕土》で《森》2枚サーチ(上陸3)→《輪作》で《進化する未開地》サーチで即起動(上陸5)→アタック20点
《輪作》で《進化する未開地》を持ってくれば、1マナで自軍全体に+2/+2~+4/+4修整を与えるインスタントのような感覚で使えるのが恐ろしい。
しかも《輪作》はバウンスランドを持ってくれば土地を伸ばすのにも使えますし、《セジーリのステップ》を採用すれば除去回避呪文として構える事もできます。
さらに速さに特化させたデッキリスト
せっかくなので、除去を抜いた代わりに《マキンディの滑り駆け》もいれて上陸シナジーに特化させたデッキも作成。
昨日の記事で載せた動画も、こちらのリストのものです。
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上陸カードが実に19枚。
《輪作》・《砕土》・《耕すツリーフォーク》も計11枚採用したことで、かなりの確率で大量上陸アタックを決めに行く事ができます。
またデッキの性質上、打ち消しを使うデッキが辛いので、サイドには《紅蓮破》やフェアリー対策の《空への斉射》を採用しています。
対戦動画
最後の試合、ライブラリー内の基本地形が尽きてしまいました。
あと1枚あればちょうど17点だったのに・・・残念。
やはり、《マキンディの滑り駆け》のトランプルは偉大ですね。実際、勝った試合の多くは《マキンディの滑り駆け》が活躍していました。《冒険者の装具》の装備先としても魅力的ですし、これも4枚にするべきかな。
ちなみに《噛み付きナーリッド》ですが、こちらはトランプルがないぶん「大活躍!」ということはありませんでしたが、攻撃時はよく4/4~6/6くらいにはなっていたので、2マナクリーチャーとしては上出来といった感じです。
マナ以外の能力を持つ特殊地形
今回は《進化する未開地》によるタップインが多いデッキということで、CIP能力付きランドは「単体でも回避能力付与・《輪作》で持ってくれば除去対策」になる《セジーリのステップ》のみのメイン採用。
プロテクション単色の《ギルドパクトの守護者》を多色除去から守れるのも便利です。
他にも《輪作》で持ってきたくなる有用な土地はたくさんあるので、色々試してみるのも楽しいですよ。
土地圧縮力が高いデッキ
速攻デッキにしては土地が20枚超えとPauperではやや多い印象を受けますが、使ってみるとものすごい勢いでライブラリーの土地が減っていくので、序盤は土地・中盤以降はクリーチャーを引けるデッキになっていると思います。
今回の2つのリストを参考に調整して、上陸クリーチャーを大暴れさせてやっていただけると嬉しいです!
3ターン目にパワー10が2体アタック!!ナヤ上陸がかなり速いでした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
楽しそうなデッキで作ってみたくなりました。ティムールの激闘を入れて即殺+トランプル付与っていうのも良さそうに思えます。
トランプル持ちを更に増やすなら、土地生贄で中盤終盤にはかなり軽く出せるわめき騒ぐマンドリル。走る火力になるけどゼクター祭殿の探検とかが候補かな?
ただ、そこまで入れるとしたらグルールカラーで纏めたほうが良さそうかも
まだまだ研究の余地がありそうな、未来のあるデッキタイプですね
これからが楽しみです
>>1さん
そうですね。上陸クリーチャー+上陸トリガーがあって初めて仕事をするので枚数は積めないかもしれませんが、ブロックでしのがれることも少なくないだけに、激闘を1枚挿しておくと便利そう。
>>2さん
土地はツリーフォークで回収したいデッキなので、探査は難しいかも
ゼクター祭殿の探検はデッキとも噛み合ってて面白そうですね!
手札次第では唱えたターンに即殴りに行けますし
>>3さん
方向性はだいぶ見えてきた感じがしますね。これを機にデッキビルダーの方に研究してもらえれば、かなり良い線までいくんじゃないでしょうか
ティムールの激闘いれて砕土からうったら強そう
タッチ青して手札の土地をライブラリーに戻す、というギミックも考えていいのかな?