親和の定番カードであった《甲殻の鍜治工》達による勝ち筋を捨てる代わりに、《屍賊の飢え》による瞬殺を狙う高速型親和デッキがPauperリーグで5-0しています。
player:thegary86 (5-0)
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無色タッチ赤青黒の高速親和
Pauperにおいて親和といえば、不安定な色マナ基盤を《予言のプリズム》などで補佐することにより、白の《オーリオックの太陽追い》・青の《厳粛な空護り》・赤の《エイトグ》・緑の《甲殻の鍛冶工》といった各色の強力なクリーチャーを連打するデッキのことを指します。
しかし、今回紹介する親和は一味違います。
従来型からデッキ構造を大きく変え、《羽ばたき飛行機械》や《大霊堂のスカージ》といった軽くて回避能力を持つクリーチャーを重視する形に。
メインのクリーチャーは不特定マナから出せるものに限定して序盤の展開力を高め、従来型よりもテンポよく試合運びが出来るアグロデッキに変貌しています。
色マナが必要なカードをインスタント・ソーサリーに絞ることで、クリーチャー展開⇒ドロー⇒除去⇒コンボという理想的な動きを作りやすい構成となっていますね。
ただ、ここで気になるのが、クリーチャーの変更によるデッキパワーの低下です。
《羽ばたき飛行機械》や《大霊堂のスカージ》は序盤から展開させやすく、親和にも貢献することでデッキの回りをよくする優良カードではあるものの、単体ではパンチ力が足りず、デッキパワーを下げてしまうという弱点を持っています。
その弱点を克服するのが、このデッキのキーカード《屍賊の飢え》。
このカードは対象のクリーチャーに対して「自分がコントロールしているアーティファクトの数と同じだけパワーをあげる」効果を持つソーサリーです。
メインボードの42枚=デッキの70%がアーティファクトで構成されていることを活かし、+10/+0以上の修整をはじき出すことで瞬殺を狙います。
<禁止カードと同じ修整値を持つソーサリー>
《大霊堂のスカージ》を強化すれば大量ライフゲインにもつながるので、速攻デッキとの戦いにおいても大活躍するのが優秀ですね。
軽さを活かして大量ドロー!
このデッキで使われているクリーチャーは0マナ・1マナと親和で0マナになるものだけなので、中盤以降はドロー呪文をとなえたターンに即クリーチャーを展開することができます。
それを活かして、このデッキでは《物読み》に加えて《工匠の天啓》を採用。
高速コンボとは思えないほど次々にドローを重ね、アドバンテージを取っていくこともできるようになっています。
このデッキはインスタントであるメリットが大きいデッキという訳でもないので、《強迫的な研究》を採用しても強そうです。
コンボ妨害への対抗手段の豊富さ
このデッキを回していて感じたのが、サイド後における「《強迫》+《払拭》で相手のコンボ妨害策を摘み取る動き」の強さです。
このデッキは《物読み》や《工匠の天啓》によりガンガン手札を増やせるため、相手が除去コンであれば「序盤はキーパーツを温存しつつ《マイアの処罰者》でプレッシャーをかけながら手札を増やした後、《強迫》連打で相手の除去を潰しきり、コンボを決める」という動きができるんです。
モダンなどでは定番の動きの1つではありますが、Pauperではあまり見かけないタイプの動きだっただけに、今回このデッキを回してみて改めてこの動きの強さを実感しました。
従来とはまた一風変わった攻め筋をもつ新たな親和。今後の活躍にも期待です。
以上、屍賊の飢えで瞬殺を狙う親和デッキがPauperリーグ5-0でした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
これは面白そう!
このリスト見たときはびっくりしましたねw
荒削りなリストのように見えるので、今度入賞するときにはがらっと構成が変わっているかも?