今回は、pauperのエスパーファミリア(familiar)についてです。
追記※ 2016年1月27日付けで《フェアリーの大群》はPauper禁止カードとなっています。
player:420dragon (5-0)
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幽霊のゆらめき無限コンボ。相手のライブラリーを消し飛ばせ
場に出た時に、任意の土地を2つアンタップさせる《フェアリーの大群》
場に出た時に、墓地のインスタント・ソーサリー1つを回収する《記憶の壁》 (又は《古術師》)
この2体が戦場にいる場合に《幽霊のゆらめき》を唱えると、「コストを払うたびに土地2つがアンタップする」無限機関が完成します。
ここに
「1枚で青含む2マナを生む」バウンスランドの《アゾリウスの大法官庁》・《ディミーアの水路》
「青い呪文のコストを1下げる」使い魔の《陽景学院の使い魔》・《夜景学院の使い魔》
が複数存在すると『アンタップする土地から生まれるマナ』>『《幽霊のゆらめき》のコスト』となり、1ターンに何度でも《幽霊のゆらめき》を唱えられる+無限にマナを生み出せるようになります。
この無限ループを利用してデッキに多く存在する優秀なCIP能力を何度も使い回し、最終的には《賢者街の住人》の能力で相手のライブラリーを全て消し飛ばすデッキ。
それがエスパーファミリアです。
無限コンボに必要なパーツが5種類以上あり、パッと見ではコンボ完成が難しそうなのですが
・各コンボパーツのスペックが高く、その仕事が多岐にわたる事
・コスト軽減で各種ドロー呪文を連打しやすい事
により意外と早くコンボが完成し、大体5~7ターン目に勝負を決められるデッキとなっています。
動画
このデッキの目標となる動きです。
バウンスランドや使い魔を出すタイミングが重要なデッキですね。
デッキの基本的な立ち回り
ここでは、このデッキの基本的な立ち回りを紹介していきます。
序盤:使い魔を出しながら手札を整える
最序盤。まずは使い魔を場に出して、青い呪文のコスト軽減を図ります。
白の使い魔は序盤のブロッカー・黒の使い魔は中盤以降のブロッカーとしても優秀で、これらで上手く相手の攻撃を抑えつつ《海門の神官》・《強迫的な研究》へ繋ぎ、カードを集めていきます。
《定業》は初手にある事でキープ基準が格段に楽になり、序盤の立ち上がりを安定させてくれる優秀な呪文。
コスト軽減の恩恵は受けられませんが、終盤に引いても弱くないため、よく採用されています。
中盤:適当に盤面を誤魔化しつつ、一気にマナ加速
使い魔を出しつつ《海門の神官》達で相手の攻撃を誤魔化して時間を稼ぎ、パーツが揃ってきたらいよいよフリースペルの出番。一気にマナ加速していきます。
《フェアリーの大群》と《断絶》はそれぞれ優秀な上、組み合わせた場合の相性も非常に良く、バウンスランド・使い魔を組み合わせると3ターン目に8マナにまで到達できてしまいます。
この高速マナ加速コンボはパーツが揃っていれば無限コンボへ持ち込めますし、揃っていなくても早い段階で《熟考漂い》・《記憶の壁》といった優良クリーチャーを大量に並べられるのが強く、相手によっては『地上をがっちりおさえて、空からクロックを刻んでライフを0にする』プランも可能。
状況に応じて多様な立ち回りができるようになっています。
終盤:コンボ完成。無限マナからライブラリー破壊へ
カードが十分にそろったら、無限コンボのスタートです。
始めに述べたように《幽霊のゆらめき》を使って無限マナを生み出したら、今度はその無限マナ+《幽霊のゆらめき》+《記憶の壁》+《熟考漂い》(or《海門の神官》)で無限ドロー。
《賢者街の住人》を引いてきたらその能力で相手のライブラリーを全て墓地へ。
あとはターンを返すか、《強迫的な研究》で相手を対象にとってライブラリーアウトで勝ち。
<想起で出した時は《幽霊のゆらめき》を引く可能性を考えて、生け贄→ドローの順でスタックに積もう>
familiarの良さ
familiarはいかにもエターナル環境らしい強力な無限コンボデッキです。
これだけ完成度の高い無限コンボデッキがコモンだけで出来るというのだから驚き。
コモンの底力を感じますね。
このデッキはMagic Onlineでやると勝利が確定してから実際に勝つまで時間がかかり、慣れていないと時間切れ負けの恐れもあるため、上級者向けです。
しかし、各カードのスペックの高さ・コンボの強力さは折り紙付き。特に低速デッキには無類の強さを誇ります。
腕に自信があるのなら、絶対に使って損はありません。
「トーナメントで勝ちきれる無限コンボデッキを使いたいけど、あんまりお金をかけたくない」 という方は是非pauperのfamiliarを使ってみてください!
以上、無限コンボで相手のデッキを吹き飛ばせ!familiar考察でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)