今回は、トーナメントでもすっかりお馴染みのデッキとなったPauperの白単トークンについて書いていきます。
player:Naga_tsuki (4-0)
18:《平地/Plains》 3:《隔離されたステップ/Secluded Steppe》 -Lands(21)- |
4:《急報/Raise the Alarm》 3:《町民の結集/Gather the Townsfolk》 3:《三つぞろいの霊魂/Triplicate Spirits》 4:《金切るときの声/Battle Screech》 4:《護衛の誓約/Guardians’ Pledge》 4:《レイモス教の再興/Ramosian Rally》 -Other Spells(22)- |
4:《アイケイシアの投槍兵/Icatian Javelineers》 4:《戦隊の鷹/Squadron Hawk》 3:《魂の管理人/Soul Warden》 3:《魂の従者/Soul’s Attendant》 3:《古参兵の武具師/Veteran Armorer》 -Creatures(17)- |
3:《光糸の場/Lumithread Field》 3:《軍旗の旗手/Standard Bearer》 2:《亡霊招き/Beckon Apparition》 3:《未達への旅/Journey to Nowhere》 2:《虹色の断片/Prismatic Strands》 2:《隔離する成長/Sundering Growth》 -Sideboard(15)- |
白単トークンとは?
白単トークンとは、1枚で3~4体の1/1飛行を用意できる《戦隊の鷹》・《三つぞろいの霊魂》・《金切るときの声》を軸に構築されたビートダウンです。
その高い展開力を活かして素早く7体以上のクリーチャーを並べ、全体強化による瞬殺を狙います。
1枚で複数のクリーチャーを展開できるカードを多く採用しているため、単体除去・布告除去に非常に強いのが特徴。
Pauperは優秀な全体除去が少ないおかげで1:1交換をしているだけでも徐々に有利になっていくため、ビートダウンにもかかわらずアドバンテージ力の高いデッキに仕上がっています。
白単トークンの主な流れ
ここからは白単トークンの主戦力を紹介しつつ、デッキの動きの流れを見ていきます。
ソウルシスターズで時間を稼ぐ
最序盤に展開することで、10点近くライフを回復させてくれるソウルシスターズ。
ライフを回復出来れば、速攻デッキが相手の場合でも「飛行クリーチャーを守りに回す必要」がなくなり、チャンプブロックによるアドバンテージ損を回避できるため、疑似的にカードアドバンテージ・遂行速度向上に繋がってくれます。
ライフ回復・タップコストの支払い・全体強化時に3/3として攻撃に参加と、序盤から終盤まで役に立つクリーチャーです。
1ターン目や余ったマナで展開しやすい《魂の管理人》・《魂の従者》が使われることが多いですが、全体強化による瞬殺の射程にいれやすくする《縫合の僧侶》もよく使われています。
2マナで複数の1/1を展開する
2ターン目から複数の1/1を展開できる呪文。
2マナ2/2相当であり、ソウルシスターズ・タップコスト・全体強化との相性の良さから非常に使いやすいカードです。
これらから、後述の飛行トークン展開へと繋げていきます。
《急報》はインスタントなのが重要で、打ち消し呪文の釣り出しに使ったり、アンタップ状態のクリーチャーがいない状態から《レイモス教の再興》・《虹色の断片》フラッシュバックを使うといった奇襲が可能となります。
《残響する真実》でトークンを一掃されないように、違う種類のトークン展開を優先させるプレイングも重要ですね。
クリーチャーをタップし、大量の1/1飛行を展開
タップコストを必要とする、強力なトークン生成呪文。
クリーチャーが十分に並んでいれば、「《三つぞろいの霊魂》は0~2マナで唱えられる」・「《金切るときの声》は打ち消されても即フラッシュバックできる」のが強力です。
どちらも高マナ域のパワーカードでありながら打ち消しの隙をついて展開でき、通ってしまえばフェアリーの攻撃をシャットアウトできることから、青単フェアリーへの耐性の高さを引き上げてくれています。
場に既に4体クリーチャーがいる場合、
《金切るときの声》⇒6体タップして《三つ揃いの霊魂》
⇒出てきた3体のスピリットをタップして《金切るときの声》フラッシュバック
と動けば、4マナで合計7体の1/1飛行が呼び出せる事を覚えておきましょう。
<「1/1トークンを2体だせる呪文」を多く採用していると、4ターン目にこの動きがしやすくなる>
全体強化で瞬殺
クリーチャーが5体以上並んで来たら、全体強化の出番。
・3マナで+2/+2修整を与えて15点以上のダメージが狙える《護衛の誓約》
・クリーチャーを1体タップすれば0マナで唱えられる《レイモス教の再興》
の2枚で、相手のライフを一気に0にすることを狙います。
《レイモス教の再興》は常に構えておけるのが優秀で、相手の《電謀》などへの対策としても重要な呪文です。
追加の全体強化手段としては、
攻撃性能だけを考えるならソーサリーの《正義の突撃》、《エヴィンカーの正義》を回避する事も考えるなら《補強》が挙げられます。
全体火力へのケア
白単トークンの弱点は、さきにも挙げた《電謀》・《エヴィンカーの正義》といった全体除去。
幸いPauperの全体除去には《神の怒り》のような確定除去はないので、全体タフネス強化パーマネントが弱点補強として有効です。
全体火力が多いメタになってきた場合は、除去されにくい《光糸の場》をメインから採用することも考えておきたいですね。
さらなるアドバンテージを求めるなら
最近は、さらなるアドバンテージを得るために青をタッチして「攻撃クリーチャー分のドロー」ができる《見張り番》をいれたり、土地カードを「4マナ:1/1トークン2体呪文」に変換できる《主の募兵》を入れたリストも存在します。
3マナで7枚以上のカードを引けた時の爽快感は、単なる勝利以上のものがあります。
大量にドローするのが好き、と言う方は是非一度試してみてください。
<引いてきた護衛の誓約や急報+レイモス教の再興でとどめを刺す>
白単トークンの良さ
白単トークンの良さは、やはりその展開力の高さです。
一瞬のうちに4体7体10体と大量のトークンが並んでいくため、何枚単体除去を使われようが全然痛くありません。
ソウルシスターズによる大量ライフゲインを利用して、相手の攻撃をサラッと交わした返しにドでかい一撃を叩き込めるのが痛快。
基本的なプレイングは「並べて全体強化」とシンプルでありながら奥の深いデッキなので、初心者から上級者までオススメのデッキです。
特に「たくさんのクリーチャーで盤面を固めていくのが好き」という方は、是非Pauperでは白単トークンを使ってみてください!
以上、兵士!人間!鳥!スピリット!展開力は環境随一、白単トークン分析でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
衝撃の震え+洞窟のハーピーデッキの天敵ですね
勝てる気がしない
魂の管理人強し
初見です。パウパー界での今現在の王者やメタゲームの状況や相性など記事にしていただけると助かります。
コメントありがとうございます!
私自身全てのデッキの相性差を把握できているわけではないので難しいところではありますが、今後の記事で触れられる時に触れていこうと思います。