雑記

コモンだと強くなりやすい能力・弱くなりやすい能力

MTGでは、レアリティとカードの強さは必ずしも一致しません。

mtgのレアリティは「機能の複雑さ」をあらわしている事が多く、コモンではキーワード能力だけのシンプルなものが、レアではキーワード能力以外にも複雑な能力を持ったものが多く存在します。

 

そのため、キーワード能力・能力語にも「コモンだと強くなりやすい」ものと「コモンだと弱くなりやすい」ものがあります。

コモンだと強くなりやすい能力

①除去耐性になるもの

egvbfs
そのキーワード能力自体が除去耐性となるものの場合、コモンだと強くなりやすい傾向があります。

 

「キーワード能力で除去耐性になるもの」は大抵シンプルに強いので、他に余計な能力が付かない分軽くなりやすいコモンで優秀になりやすいのだと思います。

他に余計な能力を付けなければ「単体だと弱いカード」になりやすく、「構築では強いがリミテッドでは普通以下」という調整がしやすいのも大きな要素。

 

Pauperには除去耐性持ちがやや不足気味なので、こういったキーワード能力開発には力を入れていってほしいところ。

②コストを軽減するもの

costdowns
マナコストを軽減してくれるキーワード能力も、コモンだと強くなりやすいです。

 

コストを軽減できるという事はつまり元々のコストが非常に高くて使いにくいため、「コストを軽減する何か」に特化したデッキを組む必要があります。

そのおかげで、リミテッドでは「特定のアーキタイプを選ぶ理由」にさせるためにコモンであっても比較的強い調整がなされ、構築ではさらに強くなりやすいのでしょう。

 

Pauperのメタゲーム的に見ても、tier1のフェアリーが愛用する《呪文づまりのスプライト》にほぼ打ち消されないというのが大きなポイントです。

そういえば、最近禁止になったあのカードもこの部類に入りますね。

③数が増えると強くなるもの

amounts
先のコスト軽減と似た部分がありますが、「あるカード(呪文)の数が増えると強くなる」能力も強くなりやすいです。

 

理由は先ほどと同じで、リミテッドでは「特定のアーキタイプを選ぶ理由」にさせるためにコモンであっても比較的強い調整がなされ、構築ではさらに強くなりやすいから。

Pauperで入賞経験のある金属術は非常に多く、ストームに至っては禁止になってしまうほど暴れました。

 

コモンだと弱くなりやすい能力

①複数の中から選べるもの

selects
複数の効果の中からどれかを選べる能力は、コモンだと弱くなりやすい傾向があります。

 

《アイノクの先達》などはその最たる例で、どちらを選んでもあと一歩という能力。

リミテッドではいぶし銀として活躍してくれますが、滅多に構築レベルには至りません。

 

しかし裏を返せば、《電謀》《巨森の蔦》・《熟考漂い》のようにその片方が明らかに構築レベルなものだと、一転して超強力なカードになってしまうという特徴もあります。

だからこそ、慎重に調整されすぎて弱くなってしまうんでしょうね。

②クリーチャー同士の戦闘を優位にするもの

avnrws
飛行のような回避能力ではなく、先制攻撃・接死といったブロックしたorされた場合に優位になる能力だと、コモンでは弱くなりやすい傾向があります。

レアだとおまけ感覚でついていることも多い能力ですが、コモンだと弱めに設定されています。

 

リミテッドではクリーチャー同士の戦闘が主になりやすいため、戦闘を優位にする能力持ちのコモンが強いと簡単にリミテッド環境が壊れてしまうのが大きな要因。

コモンでコストの低い接死持ちは、まずパワーかタフネスのどちらかが1になっています。

緑に2マナ2/3接死が刷られたら、《ヴィリジアンの長弓》《クウィリーオン・レインジャー》で酷い事になりそう。

 

アンコモンになると、リミテッドでその色を選ぶ理由になるレベルの強力なカードが定期的に刷られているので、モダンマスターズのようなカードパワーが全体的に高いセットでコモン落ちしてくれるのに期待したいです。

deaths

③デメリットキーワード

demerits
防衛やエコーといった、それ自体はデメリットにしかなりえないキーワード能力も、コモンだと弱くなりやすいです。

 

こういったデメリットを持ちつつも構築で強いカードというのは、他にド派手な能力が必要不可欠

そのため、そのデメリット能力以外なんの能力もないシンプルなカードになってしまうコモンでは、どうしても弱くなってしまいます。

④そもそもシステム自体が複雑なもの

complexs
変異や続唱・変身のような「その挙動自体が複雑になりやすいもの」は、まずコモンとして刷られる事自体が少ない能力です。

こういった挙動自体が複雑なものは目玉となるレアカードを引き立たせるために設定されているケースが多く、仮にコモンとして刷られてしまうとどうしても微妙なものになってしまいがち。

そういう意味では、《秘密を掘り下げる者》は絶妙に調整を潜り抜けた逸材と言えます。

 

もし仮にコモンにプレインズウォーカーが刷られたとしたら、ティボルトがまともに見えるくらい弱いカードになってしまうのかもしれません。

Pauperにも1枚くらい構築級のプレインズウォーカーがいても楽しいと思うんですけどねー

以上、コモンだと強くなりやすい能力・弱くなりやすい能力でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

POSTED COMMENT

  1. 匿名 より:

    友人にも「アンコのPWってどう」という話をしたことがあり、友人曰く「あらゆる多元宇宙の中で本当に貴重な存在であるPWが、普遍的存在になってはならない。俺たちには身近だけど、俺たちですら多元宇宙では貴重だから…」と語ってくれました
    そういう意味でも、レアリティは下がら無さそう……

  2. 匿名 より:

    ティボルトで笑った

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です