先日、MTG公式サイトのコラムにて「コモン統率者戦(Pauper Commander)」が取り上げられました。
「コモン統率者戦(Pauper Commander)」は、その名の通り「Pauper」と「統率者戦」を掛け合わせたようなフォーマット。
コモンをベースに、統率者戦を行うゲームです。
ただ、どちらにも無い特殊な要素もあり、デッキを考える際は「Pauper」+「統率者戦」がそのまま適用できるわけではありません。
そこで今回は、コモン統率者戦用のデッキの作り方を紹介していこうと思います。
デッキの作り方
①コモン又はアンコモンのクリーチャー1枚を統率者として指定する
まずデッキを構築する前に、そのデッキの統率者としてクリーチャーを1枚指定します。
通常の統率者戦と異なって「レアカードは使用できず、コモンまたはアンコモンから選ぶ」ことになるのですが、その代わり伝説のクリーチャーで無くてもOK。
せっかく統率者だけはアンコモンからも選べるのですから、アンコモンじゃないと出来ない能力を持つクリーチャーを選びたいところ。
統率者として指定したカードは統率者領域にあれば好きに唱える事ができることを考えると、《悪意の大梟》のようにシンプルに強いアンコモンや、《膨れコイルの奇魔》のようにコンボに使えそうなアンコモンを指定したいですね。
②統率者の固有色に従って、コモンのみでハイランダー構築する
次に、デッキ構築。
コモン限定かつハイランダー方式で、統率者の固有色ルールに従った99枚のデッキを構築します。(=統率者込みで100枚のデッキ)
ハイランダーとは、基本土地以外のすべてのカードが各1枚ずつしかデッキに入れられないという事。
固有色とは、そのカード自身の色とそのカードに書かれたマナコスト・ルール文章に含まれるマナシンボルの色を加えたものの事です。
例えば先の《膨れコイルの奇魔》であれば、固有色は赤と青。
つまり統率者として《膨れコイルの奇魔》を指定した場合、「赤と青と無色のコモンのみで構成され、かつ基本地形以外に重複のない99枚のデッキ」を構築することとなります。
③コモンでさえあれば何でもOK!
「コモン統率者戦(Pauper Commander)」のデッキのカードは、Magic Online上でのPauperと違ってコモンでさえあれば何でもOK。
Magic Onlineを含めた現在リリースされている全てのコモンが使用可能で、MO上ではコモンではない《Hymn to Tourach》でも、紙ではコモンでない《尊大なワーム》でも、Pauperでは禁止カードである《頭蓋囲い》でも使うことが可能です。
デッキに1枚までしか入れられないとは言え、《大あわての捜索》・《ぶどう弾》・《Sinkhole》が飛び交う、とんでもない環境になりそうです。
参考リンク:コモン統率者戦・禁止カード /MTG Wiki
面白そうな統率者
コモン統率者戦の一番面白いところは、「統率者ならどんなアンコモンでも使用可能」なところ。
デッキの殆どがコモンとはいえ、一番影響を及ぼす統率者がアンコモンでも使え、さらには伝説である必要もないので、Pauperプレイヤーにとっても統率者プレイヤーにとっても新鮮味のある環境となるでしょう。
例えば、《帝国の徴募兵》で状況に応じたクリーチャーを呼べるデッキや、《若き紅蓮術士》+火力デッキ
例えば、無色のマナ加速からの速攻《なだれ乗り》デッキや、《欺瞞の信奉者》の100枚シルバーバレットデッキ
例えば、《敏捷なマングース》スレッショルド・《遺産のドルイド》入りエルフ
《ルーンの母》や《血の芸術家》も、統率者にすると中々に強そうです。
最後に
Pauperと統率者を組み合わせ、新たな要素を加えた特殊フォーマット「コモン統率者戦(Pauper Commander)」。
Pauperと同じく「使えるカードが全体的に安い」上に、各カードが1枚しか入れられないおかげで「余ったコモンで組みやすい」ので、『皆で気軽にワイワイ統率者をやってみたい!』という時に絶好の遊び方です。
皆で構築を考えているだけでも楽しそう。
仲間同士で集まってドラフトやモダン構築もやり切って手持ち無沙汰になったなーという時などに、「コモン統率者戦、やってみない?」と声を掛けてみてはいかがでしょう。
※当記事で紹介できなかった細かいルーリング等は、以下のリンクを参考にしてください。
参考リンク:あなたが(たぶん)知らない5つのフォーマット/MTG公式
参考リンク:コモン統率者戦/MTG Wiki
参考リンク:Pauper Commander(英語サイト)
以上、コモン統率者戦(Pauper Commander)って何だ!?でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
これは面白そうですね。
試してみたいです
是非! もし同じメンバーでよくドラフトをしているなら、ドラフトでレアは各自分配・アンコ以下は共通ソースとしてためて、たまってきたらコモン統率者!なんて流れも良いと思います
面白そう!
だけど本家みたいにいずれガチ化して終わらない軍拡競争になりそうなんだよなぁ・・・
手に入りやすいコモンをメインに組むわけですし、「適当に集まった1000枚から制限時間内にデッキを作る」なんてのもありだと思いますよ
今日、やって来ました!
結論から言うと黒単最強です。
青がいなかったこともあって
黒死病、墓所ネズミ、灰色商人が強すぎました。
他にも、印章の隊長を使ったトークン戦略や呪禁オーラなんかも強かったです。無限トークンも仕込めますし。
次回は、青絡みのデッキでやって見ようと思います。
ちなみに4人でライフ40点でやったら2時間近く掛かったので30〜25点でやった方いいです。
あと、かなり場が膠着するので適当なカードでの構築はオススメしないです。
ある程度勝つ事を意識して組まないと、無限コンボが少ない分、高確率でグダリます。
泥仕合が好きでない方には苦痛だと思います。
たとえ、軍拡合戦になっても、使えるカードはコモンですし、限界があります。
安い構築だからこそ、ガチで組んでみるというのも面白いのでは?
フィニッシュ手段が少ない分、ガチでも、大怪獣決戦になりますし楽しいです‼︎
なるほど、結構グダるケースがあるなら「ライフは30点・ガチ構築推奨」ですね。
報告ありがとうございます!