4月1日から、《宝船の巡航》がPauperで禁止となります。
宝船は「1~3マナでカードを3枚引く」という性能の高さにより、Pauper参入直後から多くのデッキで大活躍し環境を大きく変えました。
裏を返せば宝船が禁止になる事もまた、環境に多大な影響を与えることに。
そこで今回は「宝船の巡航が禁止になる今、再評価しておきたいカード」を見ていきます。
噴出、蓄積した知識
優秀なインスタントドロー2種。
宝船が「1マナで2枚分のアドバンテージ」を得る一方、《噴出》は「実質2マナ後払いで1枚分のアドバンテージ」・《蓄積した知識》に至っては「4マナでやっと1枚分のアドバンテージ」とどちらもアドバンテージ効率で宝船に劣っていました。
しかし、宝船が無くなり1枚分のアドバンテージを得る価値が相対的に上がった今、「《対抗呪文》を構えながら、隙を作ることなくアドバンテージを得られる」点が高く評価できます。
青単はもちろん、赤青などでも《島》の枚数を増やしたりルーター呪文と組ませるなどして、これら2種の力を引き出したいところです。
ちなみに、この《蓄積した知識》の画像は最近発売した「エルズペスVSキオーラ」のバージョン。
1デッキに4枚収録という、紙でpauperをプレイされる方には嬉しい仕様です。
参考リンク:デュエルデッキ: エルズペスVSキオーラ/mtg日本公式
論理の結び目・タシグルの残虐
《宝船の巡航》が禁止になった後は、他の探査呪文の活躍の場が広がります。
《論理の結び目》は探査付きの不確定カウンター。
先に挙げたように《噴出》を使うようになると、《剥奪》では島を手札に戻すコストが重くなってくる事が考えられます。
次々にカードを引かせてくれた宝船が無くなり、4枚しかない《対抗呪文》が引きにくくなる事も考えると、墓地さえあれば追加の《対抗呪文》として機能しやすい点を再評価したい1枚です。
《タシグルの残虐》は、カードを2枚捨てさせる探査ソーサリー。
宝船から考えると使い勝手は数段落ちますが、1マナでアドバンテージを取れるのは貴重。
同じく軽いコストでカードを2枚捨てさせる《精神ねじ切り》共々、その性能を再評価したいカードです。
炎の稲妻、綿密な分析
宝船という強力な探査呪文がなくなることで、使いやすくなったフラッシュバック呪文。
今までは《宝船の巡航》との相性から《稲妻》に一歩劣っていた《炎の稲妻》ですが、1枚分のアドバンテージの価値が相対的に上がったこと受け、再びコントロールの定番火力として戻って来そうです。
そうなればタフネス3の信頼性が上がるので、《コーの空漁師》・《野生のナカティル》の評価も上がってきますね。
また、低速コントロールが使うアドバンテージ源としての《綿密な分析》の評価も上がります。
合計6マナと重い分、3枚分という絶大なアドバンテージを得られるカードなので、ライフ回復源と共に採用を検討しておきましょう。
ウルザランド、バウンスランド
上の2枚のように、アドバンテージを得る手段が「墓地を肥やして宝船」という形から「マナを伸ばして強い呪文」という形に変わると、ウルザランドの複数マナを出せる性能がより一層強力に。
ウルザトロンのメタでの存在感は、今以上に強くなってくるのではないでしょうか。
ウルザランドを使わないコントロールを組む場合には、よりウルザトロンへの意識を強くした構成が求められてきますね。
また、《イゼットの煮沸場》を始めとしたバウンスランドの性能も見逃せません。
こちらはマナ加速にはならないものの、1枚で2マナ出せるおかげで「土地枚数を抑えつつも、土地を伸ばしやすくなる」点が優秀で、《熟考漂い》や《炎の稲妻》のフラッシュバックといった重いコストにたどり着きやすくなります。
参考に、宝船が来る前の青赤ミッドレンジのリストもチェックしてみてください。
参考リンク:青赤ミッドレンジのリスト/mtggoldfish
宝船が”無くなる”影響
こうして考えてみると、ドローソースから除去・土地配分にまで影響を及ぼし得るとは…もの凄いカードでしたね、宝船は。
前回の「《雲上の座》・《時間の亀裂》禁止」後のメタが混沌としたように、 《宝船の巡航》禁止後のメタも荒れてきそうです。
タルキール龍紀伝のカードも入ってきて、大きく変わるメタゲームの中、他のデッキを出し抜くのは一体どんなアーキタイプなのでしょうか。
以上、宝船の巡航が禁止となる今、再評価したいカード8選でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)