タルキール覇王譚で新たに手に入れたコモンを新デッキで試していきます。
本日は、この組み合わせです。
マルドゥの頭蓋狩り
2マナ2/1、強襲で手札を1枚捨てさせる《マルドゥの頭蓋狩り》。
Pauper環境は ①2マナ以下で出せる事 ②パワーが2以上ある事 ③場に出た時点で仕事をする事
がそれぞれ一つの評価指標となっており、これら三つを兼ね備えている点で非常に優秀なクリーチャーです。
例えば「2ターン目に強襲を達成後《暗黒の儀式》→《マルドゥの頭蓋狩り》×2」と動いた場合を考えると、実質的に
1マナ2/1を2体展開しつつ「対象の対戦相手の手札を2枚捨てさせる」0マナソーサリーを唱えた
のと同じ。テンポとアドバンテージを両立させた優秀なクリーチャーであることが分かります。
そこで今回は、このカードを活かせるように組んだ黒単アグロを回してみました。
デッキリスト
20:《沼/Swamp》 -Lands(20)- |
4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》 4:《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》 4:《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》 4:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》 -Other Spells(16)- |
4:《苛まれし魂/Tormented Soul》 4:《ダウスィーの殺害者/Dauthi Slayer》 4:《マルドゥの頭蓋狩り/Mardu Skullhunter》 4:《催眠の悪鬼/Mesmeric Fiend》 4:《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》 4:《大牙の衆の忍び/Okiba-Gang Shinobi》 -Creatures(24)- |
2:《殺し/Snuff Out》 2:《闇の旋動/Spinning Darkness》 3:《精神ねじ切り/Wrench Mind》 4:《ゲスの評決/Geth’s Verdict》 4:《死の重み/Dead Weight》 -Sideboard(15)- |
コンセプトは手札破壊をしながら殴りつづける黒単アグロ。
場に出た時に手札破壊が出来る軽量クリーチャーを連打し、相手が満足に動けなくなった隙にライフをゼロにする事を狙います。
対戦動画
では、実際の対戦動画を見ていきましょう。
素早く忍びを展開して、相手の手札を0に
このデッキを回していて感じたのは「《暗黒の儀式》からの2ターン目《大牙の衆の忍び》がとにかく強い!」という事。
返しのターンに忍者が除去されなければ恐ろしいほどのアドバンテージ差が付きますし、たとえ除去されても追加の手札破壊クリーチャーたちで相手の手札はボロボロ。
《苛まれし魂》など強襲支援用の「ブロックされにくいクリーチャー」も採用されているおかげで、《暗黒の儀式》抜きでも忍術は非常に使いやすかったです。
青単フェアリー相手には「打ち消されない手札破壊」として機能する点も見逃せません。
<2ターン目から手札がゴリゴリ削られていく様はA定食を彷彿とさせる>
暗黒の儀式は中盤以降もFBに使えて無駄がない
序盤のマナ加速として強力な《暗黒の儀式》には「中盤以降に引いてしまうと手札で腐りやすい」という弱点があります。
しかし、VMAでコモン落ちした《チェイナーの布告》のおかげでその弱点も克服できるようになりました。
沼20枚ではフラッシュバックの7マナは相当長期戦にもつれ込まない限り打てませんが、《暗黒の儀式》込みの5マナなら十分可能。
《大牙の衆の忍び》の素出し・強襲達成時に《マルドゥの頭蓋割り》を大量展開など、中盤以降でも《暗黒の儀式》が役に立つケースは多く、一昔前と比べて大分使いやすくなっています。
最後に
全体的にまだまだ改良の必要がありますが、《暗黒の儀式》+《大牙の衆の忍び》には新たなアーキタイプを成立させうるほどの底力を感じました。
「せっかくPauperで《暗黒の儀式》が使えるのに、うまく使いこなせるデッキがない!」と嘆いたことのある方は、この2枚を軸に色々調整してみてはいかがでしょう?
以上、マルドゥの頭蓋狩りでデッキを考えていたら、大牙の衆の忍びが滅茶苦茶強かった話でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
暗黒の儀式から2ターン目の2点+ハンデスはA定食よりもマシーンヘッドの燃え立つ死霊を彷彿とさせる。
回避能力こそないが2枚ってのがひどい。
皮剥ぎの鞘が優秀な1マナ1/1だと知る。
そりゃあデルバー様が細菌と相打ちなんてしないわな。
確かに、マシーンヘッドの死霊の方が感覚的には似ているかも。
皮剥ぎの鞘は全色で使える優秀な1/1ですね。
死んでも装備品にはなるので、クォムバッジにもそこまで弱くないのが気に入っています。