今回は、11月に入ってから勢力を強めてきたニヴィックスコントロールについて書いていきます。
追記※ 2015年4月1日付けで《宝船の巡航》はPauper禁止カードとなっています。
player:Zakurero22 (4-0)
5:《山/Mountain》 5:《島/Island》 4:《進化する未開地/Evolving Wilds》 4:《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》 2:《教議会の座席/Seat of the Synod》 2:《大焼炉/Great Furnace》 -Lands(22)- |
4:《稲妻/Lightning Bolt》 4:《炎の稲妻/Firebolt》 4:《定業/Preordain》 3:《炎の斬りつけ/Flame Slash》 3:《信仰無き物あさり/Faithless Looting》 3:《宝船の巡航/Treasure Cruise》 2:《血清の幻視/Serum Visions》 2:《綿密な分析/Deep Analysis》 -Other Spells(25)- |
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》 4:《窯の悪鬼/Kiln Fiend》 4:《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》 1:《熟考漂い/Mulldrifter》 -Creatures(13)- |
4:《紅蓮破/Pyroblast》 4:《水流破/Hydroblast》 3:《電謀/Electrickery》 2:《静電気の稲妻/Electrostatic Bolt》 1:《鋭い痛み/Flaring Pain》 1:《綿密な分析/Deep Analysis》 -Sideboard(15)- |
コンボパーツを切り捨てたウィーゼロックス
10月下旬に4-0して以来、ちょくちょく見かけるようになった赤青のデッキ。
ウィーゼロックスによく似ていますが、3ターンキルするために必要な《突撃のストロボ》を始めとするコンボ専用パーツが全て抜かれ、代わりに《炎の稲妻》や《熟考漂い》といったコントロール御用達の強力カードが採用されています。
デッキ性能はウィーゼロックスから大きく変わり、「低コスト高パワーのクリーチャーを火力とドローで支援する」中速デッキに。
一見すると「ウィーゼロックスでも赤青系コントロールでもない中途半端なデッキ」という印象を受けてしまいますが、《信仰無き物あさり》と《宝船の巡航》の組み合わせにより、むしろ状況に合わせてウィーゼロックス的な動きとコントロール的な動きとを切り替えて戦う事ができる柔軟なデッキとなっています。
ウィーゼロックスが「序盤に出した《ニヴィックスのサイクロプス》を守りに守って押し切る」運用だったのに対し、このデッキは「《宝船の巡航》で得たアドで1:1交換していき、最後に残った《ニヴィックスのサイクロプス》で殴ればいい」と割り切った運用になっているのが印象的です。
デルバーが抜け、コントロールへ
player:Kimul (4-0) ニヴィックスコントロール
5:《山/Mountain》 5:《島/Island》 4:《進化する未開地/Evolving Wilds》 4:《急流の崖/Swiftwater Cliffs》 3:《イゼットの煮沸場/Izzet Boilerworks》 -Lands(21)- |
4:《炎の稲妻/Firebolt》 4:《炎の斬りつけ/Flame Slash》 4:《思案/Ponder》 4:《定業/Preordain》 4:《宝船の巡航/Treasure Cruise》 4:《稲妻/Lightning Bolt》 -Other Spells(24)- |
4:《窯の悪鬼/Kiln Fiend》 4:《ニヴィックスのサイクロプス/Nivix Cyclops》 3:《海門の神官/Sea Gate Oracle》 4:《熟考漂い/Mulldrifter》 -Creatures(15)- |
4:《紅蓮破/Pyroblast》 3:《血まみれの書の呪い/Curse of the Bloody Tome》 3:《水流破/Hydroblast》 3:《電謀/Electrickery》 2:《消灯/Curfew》 -Sideboard(15)- |
上のデッキがある程度実績を出し始めた後、この「《宝船の巡航》で得たアドで1:1交換していき、最後に残った《ニヴィックスのサイクロプス》で殴ればいい」という理論をさらに突き詰め、完全にコントロールに特化させたデッキまで出てきてます。
インスタント・ソーサリー枚数の減少もあって、《秘密を掘り下げる者》までもが不採用に。
代わりに、次の悪鬼・サイクロプスを引きに行きつつ布告除去の的になってくれるように《海門の神官》・《熟考漂い》が多く採用されています。
<消耗戦になる相手には、サイドからLOプランに切り替える>
宝船の巡航デッキの未来は?
《宝船の巡航》は様々な青いデッキで猛威を振るっていますが、中でも今回のような赤青デッキでの活躍が顕著で、今まで見かけなかった新たなタイプのデッキがどんどん生まれてきました。
《稲妻》による1:1交換と《宝船の巡航》による探査アドバンテージの相性がとにかく抜群なため、ある程度強いカードと組み合わせればデッキとして成立してしまうのが恐ろしい所です。
今後も《宝船の巡航》の動向に注目。
以上、宝船の巡航は新たなデッキを生み続ける。ニヴィックスコントロール分析でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
サイクロプスがブロッカーとフィニッシャーを兼ねる点とか、
墓地利用ギミックが入ってる点とか、なんとなくサイカトグを思い出します。
多色3マナでパワーが凄い事になるところとか、キモ可愛いところとか、頭2文字が同じなのも大きいですね