基本要素をシミックカラーの2色でまとめ、大量のドローソースとマナ加速から素早くコンボを決める《幽霊のゆらめき》デッキがPauperDEで4-0しています。

追記※ 2016年1月27日付けで《フェアリーの大群》はPauper禁止カードとなっています。
player:TKC55 (4-0)
8:《森/Forest》 4:《島/Island》 4:《孤立した砂州/Lonely Sandbar》 4:《シミックの成長室/Simic Growth Chamber》 1:《広漠なる変幻地/Terramorphic Expanse》 -Lands(21)- |
4:《断絶/Snap》 4:《楽園の拡散/Utopia Sprawl》 4:《繁茂/Wild Growth》 3:《綿密な分析/Deep Analysis》 3:《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker》 1:《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》 1:《墓の刈り取り/Reaping the Graves》 -Other Spells(20)- |
4:《フェアリーの大群/Cloud of Faeries》 4:《とぐろ巻きの巫女/Coiling Oracle》 4:《熟考漂い/Mulldrifter》 4:《海門の神官/Sea Gate Oracle》 3:《記憶の壁/Mnemonic Wall》 -Creatures(19)- |
4:《水流破/Hydroblast》 4:《Thermokarst》 3:《空への斉射/Aerial Volley》 3:《一瞬の平和/Moment’s Peace》 1:《払拭/Dispel》 -Sideboard(15)- |
ドローソースにもマナ加速にもなるとぐろ巻き
基本構造はfamiliarでもおなじみの
《幽霊のゆらめき》で《フェアリーの大群》と《記憶の壁》のCIP能力を使い回して無限マナ
⇒《熟考漂い》と《記憶の壁》のCIP能力を使い回して無限ドロー⇒フィニッシュ
を決める無限コンボデッキ。
コスト軽減+ライブラリーアウトを使うfamiliarと違い、こちらは「《楽園の拡散》や《繁茂》で1つの土地から出せるマナを増やし、拡散の赤マナから《ケアヴェクの火吹き》をX=20以上で打つ」タイプとなっています。
このデッキ最大の特徴は2枚のカードを除いてシミックカラーにまとめつつ、ドロー兼マナ加速手段となる《とぐろ巻きの巫女》を4枚採用していること。
他の《幽霊のゆらめき》デッキよりも早い立ち上がりを見せるほか、大量にマナが出るようになるおかげで「その高めの合計コストからやや敬遠されがちだった《綿密な分析》」が3枚採用され、デッキ全体で高いドロー力を誇ります。
必須となるタップインランドの枚数が減ったことを受け、サイクリングランドを4枚採用できる余裕ができたことも大きな利点と言えるでしょう。
TKCトロンとの違い
こちらのデッキの作成者は、TKCトロンでも知られるTKC55さん。
《炎の斬りつけ》の除去性能の高さによる時間稼ぎが強みだったTKCトロンでは、素早く5/5展開+《対抗呪文》構えをする青黒アンコウが苦しい事を受け、こちらのデッキに転向されたとのこと。
TKCトロンと比較すると
①マナ加速しやすく、序盤の立ち上がりが早い
②無限マナ+無限ドローループに入ると《楽園の拡散》を引くまでループさせれば赤マナは確実に確保できるため、セットランド関連のケアが少なくて済む
③赤マナ・黒マナは《楽園の拡散》依存なので、序盤の《楽園の拡散》で何色を選ぶべきかの選択は要練習
④《幽霊のゆらめき》を土地に使って土地破壊を回避する使い方は出来ないので、土地破壊には特に弱い
といった違いがあります。
空への斉射のおかげで、赤要素を減らせた
コスト軽減タイプと違って「1つの土地から出るマナを増やす」タイプの《幽霊のゆらめき》デッキは1つの呪文を打ち消されたときのリスクも大きくなりやすく、青単フェアリーが苦手。
そのため、従来は赤を足して《電謀》などを入れることが多かったのですが、マジック・オリジンで《空への斉射》を得たことで青緑に絞ってデッキを構築しても上位入賞を狙いやすくなったのが大きなポイントです。
1マナでフェアリーを一掃できれば、打ち消しに強いドロー呪文《綿密な分析》用のライフを確保できることも相まって、一気にパーミッション耐性が付きます。
《空への斉射》は緑のコンボデッキの幅を大きく広げた1枚と言えるでしょう。
以上、空への斉射を得たシミックフリッカーがPauperDE4-0でした。参考になれば幸いです。最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)