今回は、《輪作》についてです。
Crop Rotation / 輪作 (緑)
インスタント
輪作を唱えるための追加コストとして、土地を1つ生け贄に捧げる。 |
基本情報
土地を1つ生け贄にして、任意の土地カードを戦場に持ってくるインスタント。
一見アドバンテージを失うだけのカードですが、たった1マナで特定の強力な土地を戦場に出せるのが強み。
《トレイリアのアカデミー》等のぶっ壊れた性能の土地が存在するヴィンテージでは制限カードに指定された事もある(2009年制限解除)ほどの強さを誇りますが、Pauperでは比較的落ち着いており、良調整のカードです。
<それでも《雲上の座》が禁止される前は、8postなどで恐ろしい動きをしていた>
使い方その1:ウルザトロンで使う
Pauper環境で「何が何でも引きたいほど強い土地」といえば、《ウルザの塔》を始めとするウルザランド。
《探検の地図》・《古きものの活性》と一緒に使う事で、かなり安定して4ターン目までにウルザランドを揃える事ができます。
ただ、これらの2つと違って《輪作》ではアドバンテージを失っている点に注意が必要です。
《耕すツリーフォーク》を採用してアドバンテージを回収しつつ土地破壊に耐性を付けるなど、一手間加えたいところ。
使い方その2:シルバーバレット戦略
このカードの強みは「強い土地の水増しになる」点だけではなく、「好きなタイミングで好きな土地を持ってこられる」、つまりはシルバーバレットができる点にもあります。
例えば《カルニの庭》・《ぐらつく峰》・《セジーリのステップ》がデッキに入っていた場合。
《輪作》を唱えてこれらの特殊地形を持ってくると、自分のコントロールする土地総数は変わらず、緑1マナでこれらのCIP効果を得られるわけです。
それもインスタントタイミングで。
これを具体的なカードとして考えると
(緑)
インスタント
以下から1つを選ぶ。 |
に近い性能。 まるで魔除け呪文のようですね。
もちろん細かい違いは多々ありますが、たった1マナで《ゲスの評決》・《未達への旅》の両方に対応でき、かつパンプとしても使えるのは非常に優秀。
緑単色のアグロデッキ、とくに緑単感染で重宝するテクニックです。
他にも
・《Oasis》を持ってきてクリーチャーを守る
・土地が止まった時にバウンスランドや《ヒッコリーの植林地》を持ってきて、使えるマナを増やす
・サイド後、《ボジューカの沼》をインスタントタイミングで持ってきて墓地対策する
といった使い道もあります。
今後、新たな特殊地形が出てくれば使い道はさらに倍増。
新規特殊地形コモンが登場するたびに、「これを《輪作》で持ってきたら強いか?」を考慮しておきたいところです。
動画
ソリティアで実際の挙動を動画にしました。《輪作》の使い道の参考にどうぞ!
弱点
このカードの弱点は、「打ち消し呪文にもの凄く弱い」という事。
土地を生け贄にするのは唱えるときのコストなので、もし《対抗呪文》や《払拭》で打ち消されてしまうと簡単に2:1交換させられてしまいます。
それだけならまだしも、《呪文づまりのスプライト》に打ち消された場合が最悪で、なんと2:0交換。
《深き刻の忍者》までいたらもう悲惨なアドバンテージ差がついてしまいます。
小回りの利く1マナインスタントであることを活かし、出来る限り打ち消されないタイミングで唱えたいですね。
以上、輪作/Crop Rotation【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)