今回は、ゲートウォッチの誓いの新カード《抵抗者の居住地》を利用したPauperのタッチカラーについてです。
クリーチャー軸なら5色地形。パワーカードを取り入れよう
《抵抗者の居住地》は、《バネ葉の太鼓》を内蔵した5色地形です。
《バネ葉の太鼓》と違って最低でも無色マナを生み出す土地として使えるのが強力で、デッキ構造をあまりゆがめずに多色化することができます。
初手「《若き狼》×2・《巣の侵略者》・《怨恨》・《朽ちゆくヒル》・《バネ葉の太鼓》・《森》」→土地1枚はキープしにくい
初手「《若き狼》×2・《巣の侵略者》・《怨恨》・《朽ちゆくヒル》・《抵抗者の居住地》・《森》」→土地2枚なのでキープしやすい
このカードの登場により、クリーチャーが多いデッキでの多色化が検討できるようになりました。
画像参考:ゲートウォッチの誓いフルスポイラーコモン考察【緑・他】
色別にみると
①《若き狼》・《巣の侵略者》がいて、タッチカラー用カードも多い緑
②《モグの戦争司令官》と《魔力変》のある赤
③除去耐性持ち・警戒持ち・トークン生成カードが多い白
④クリーチャーを並べるのが得意ではない青と黒
の順に恩恵が大きいでしょう。
<青や黒で並べる能力や除去耐性を持つクリーチャーの価値が上がったとも言える>
タッチカラーのマナソースは何枚積むべき?
多色化がすこし楽になったからと言って、まだまだ安易な多色化はデッキを弱めてしまうことに変わりはありません。
基本的には、「3~4ターン目に唱えることさえ出来ればものすごく強い」カードのためにタッチすることになるでしょう。
初手の7枚+その後3~4ターンのドロー(=3枚とします)の合計10枚引いた時にタッチカラーのマナソースを1枚以上引ける確率を計算してみると
・タッチカラーのマナソース10枚…約86.4%
・タッチカラーのマナソース12枚…約91.3%
・タッチカラーのマナソース14枚…約94.6%
このことから、タッチカラーのマナソースは最低でも10枚・出来れば14枚積むべきと考えられます。
例えば赤が白をタッチするなら、《抵抗者の居住地》4枚+《風に削られた岩山》4枚+《魔力変》4枚をベースに、テンポと引ける確率を比較しつつ調整することになりそうです。
ここからは、《抵抗者の居住地》を積んでタッチしたいカードを見ていきます。
①横または縦の戦線強化
横の戦法を強化する《略奪の爆撃》と、縦の戦法を強化する《グルマグのアンコウ》
《巣の侵略者》などを大量に積んだ緑単や白単トークンであれば、《略奪の爆撃》は数少ない全体強化エンチャントとして活躍してくれます。
特に、《一瞬の平和》などの軽減呪文に強くなるのが嬉しいポイントです。
また、墓地さえ肥えれば1マナ5/5になる《グルマグのアンコウ》は、どの色でもあってもタッチしたい性能の高さでしょう。
青単にタッチして《思考掃き》+アンコウ!と言いたいところですが、さすがに横に並べるカードが少ない青単では厳しい気もします。
どうしても青軸で《抵抗者の居住地》で使いたい場合は、あえてクリーチャーを手札に温存するプレイングも重要になってきますね。
②フラッシュバックでアドバンテージ
安定して強力なフラッシュバック呪文の《炎の稲妻》・《綿密な分析》でアドバンテージを取っていくのも強力です。
特に火力やドロー手段に乏しかった緑単や白単なら、タッチしてでも入れたい!となるケースも多いでしょう。
フラッシュバックコストがダブルシンボルかつ7マナなのが気になりますが、《チェイナーの布告》も候補にあがります。
ただし、どれもフラッシュバック前提での強さなので、《魔力変》だけだと対応しきれない点には注意。
③軽減・軽減無効
特定のデッキに刺さる軽減呪文も魅力的です。
特に《赤の防御円》の費用対効果は絶大なので、居住地によるタッチをする際には、サイドに1枚入れてみてはいかがでしょうか。
逆に、これらを対策するために緑単や白単が《鋭い痛み》をサイドに積む可能性も出てきました。
④安定して強いドロー
安定して強力なドローソース。
《熟考漂い》・《物読み》・《遠くの旋律》・《見張り番》などが挙げられます。
ドローは本当に強いので、無理なく取り入れられるなら是非採用しておきたいところ。
「青と黒(+ボロスキティ)だけがドローする時代は終わった」とも言えますし、「多くのデッキが青くなり得る時代になった」とも言えます。
⑤複数体に+1/+1カウンターを置く呪文
緑単であれば、《旅の準備》が使いやすくなったのも大きいです。
また、赤単英雄的にとっては「一度に複数の対象をとる強化スペル」が使えるようになるので、かなりの強化と言えるのではないでしょうか。
タッチする価値があるほどの強さかは未知数ですが、とりあえず考慮には入れておきたいところ。
⑥部族シナジー
色が合わないから使われていなかった部族シナジーにも活躍の場が出てきました。
部族デッキは必然的にクリーチャーが多くなりやすいので、《抵抗者の居住地》を使いやすいのも高評価です。
たとえば4マナで自分のゾンビ全てに+3/+3修整を与える《夜の力》は一気に勝負を決めてくれますし、《ゴブリンの女看守》から《巣穴の運命支配》をサーチすれば呪禁オーラとの戦いで非常に便利です。
そういえば、《朽ちゆくヒル》や《グルマグのアンコウ》もゾンビなんですよね…。
⑦デッキ次第では他にも色々
他にもタッチカラーによって出来る事はたくさんあります。
特に「フラッシュバックコストが他の色」の呪文の評価は大きく変わって来るでしょう。
《救助の手》が《呪文づまりのスプライト》を使い回す優良カードになり、《夜の衝突》が黒単アグロにとって魅力的なカードになります。
追記:ゴリラのシャーマン・墓の刈り取り
サイドカードとしては、親和対策の《ゴリラのシャーマン》や除去コン対策の《墓の刈り取り》なんかもありですね。
《墓の刈り取り》は基本戦略で墓地を利用せず、1マナ以下のクリーチャーが多いデッキで高い性能を発揮してくれます。
《墓の刈り取り》が速攻アグロの定番サイドになったら、《ボジューカの沼》の評価も今以上に高くなってくるのではないでしょうか。
正直、《抵抗者の居住地》が環境に与える影響量は全く読めませんが、試行錯誤を重ねて今までにはなかった新しい構築を考えていきたいですね!
以上、抵抗者の居住地によるタッチカラーで使いたいカード7選でした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
緑は色拘束が強いカードが多い印象があるので無色マナを生み出せる点を活かすのであれば2マナのシングルシンボルが多い白や赤のほうが使いやすい気がしますかね?
居住地が入ることで新たに評価できる緑のカードが増える可能性もありますが…
5色土地と聞くとスリヴァー強化かと思いきや、2マナが多くてもっさりしがちで除去コン苦手という弱点は何一つ解消されていない……。