今回は、《走り回るスカージ》について書いていきます。
Skittering Skirge / 走り回るスカージ (黒)(黒)
クリーチャー — インプ(Imp) 飛行 3/2 |
基本情報
2マナ3/2飛行の、黒には珍しい強力な小型飛行クリーチャー。
スーサイドブラック期を代表する黒の有名なカードの1枚です。
今では1マナに3/2飛行が登場して影をひそめているものの、安定して3ターン目から攻撃できる飛行3点クロックはやはり強力。
《よじれた実験》・《死の隷従》・《暗黒の儀式》もコモンなので、Pauperでは往年のツイストブラックに近いデッキを組むことも可能となっています。
欠点は何といっても、これが場にいると追加のクリーチャーを唱えにくくなってしまうこと。
これ1体では相手を殴り切るのに7ターン・《死の隷従》付きでも3~4ターンかかり、ゲーム展開の速いPauperではやや心許ない速度となってしまいます。
出来ればクリーチャー呪文を唱えることなく追加のクリーチャーを用意して、テンポよく相手のライフを削り切りたいところです。
<黒のバーン呪文で支援するのも手>
クリーチャー呪文を唱えずにクリーチャーを用意する方法
ここからは、《走り回るスカージ》と相性の良い「クリーチャー呪文を唱えることなくクリーチャーを用意する」方法を挙げていきます。
①トークン生成インスタント・ソーサリー
クリーチャー呪文を唱えることなくクリーチャーを用意する方法と言えば、代表的なのが《金切るときの声》を始めとしたトークン生成インスタント・ソーサリー呪文。
黒では1マナ1/1飛行の《亡霊招き》・3マナで末裔トークン+1ドローの《墓の出産》あたりが候補に挙がります。
1マナ2/2の《不快な再誕》もマナレシオは悪くないのですが、クリーチャーカードを多く採用しにくい《走り回るスカージ》デッキでは対象の確保が難しいのが欠点。
<m13版は非常に使いやすそうに見えますが、誤訳なので注意>
②ゼンディコン・生体武器
エンチャントやアーティファクトでも、クリーチャーを確保する手段はあります。
《腐敗したゼンディコン》:黒のゼンディコンは「2マナ3/3タップイン」か「3マナ3/3速攻」。
《ダークスティールの城塞》と相性が良い。
城塞を積むと《走り回るスカージ》のダブルシンボルの捻出がやや難しくなるものの、城塞にゼンディコンをつけて3/3破壊不能として地上を守り、スカージで空からライフを攻めるのが理想。
《皮剥ぎの鞘》・《鎌切り》:それぞれ1/1、2/2の生体武器。
布告除去の的やブロッカーとして機能させつつ、トークン死亡後は装備品として《走り回るスカージ》をサポートできるのが優秀です。
<アーティファクトが多いならこの辺りも一考の余地がある>
③生き返らせる
《死せざる邪悪》:死ぬ前に打てばひとまわり大きくなって帰って来るインスタント。
状況によっては、2枚目の《走り回るスカージ》を唱えて1枚目を生贄に捧げるに際してこれを使い、強引に2体の《走り回るスカージ》を並べることも。
《発掘》:死亡したクリーチャーの蘇生はもちろん、打ち消されたクリーチャーを無理やり場に押し通すのにも使える蘇生呪文。
2枚目の《走り回るスカージ》を場に出した後、これで1枚目を蘇生する動きは非常に強力です。
これが手札にあれば《走り回るスカージ》を雑に扱いやすくなるのが嬉しい。
④唱えずに戦場に出るクリーチャー
クリーチャーカードであっても、唱えずに場に出す方法があるなら同時採用もしやすくなります。
キーワード能力としては、《大牙の衆の忍び》の忍術・《屑肉の地のゾンビ》らの蘇生がこれに当たります。
特に忍術は《走り回るスカージ》の飛行と相性がよく、《暗黒の儀式》からの急襲も強力です。
2マナ3/2飛行の強さ
デメリットは痛いものの、2マナ3/2飛行の使い勝手の良さはPauperでもいまだ健在。
クリーチャー呪文を唱えることなく場に出せる優秀なクリーチャーが増えるたびに、《走り回るスカージ》デッキの構築を再考したいですね。
以上、昔懐かしのツイストブラック。走り回るスカージを考察【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
記事と直接関係はないのですが、シミてくさんのオリジナルデッキ記事でアグロデッキが多いのはなぜですか?
うーん。意識したことがないので分からないです。