墓所のネズミ/Crypt Rats【Pauperカード個別考察】

今回は、《墓所のネズミ》について書いていきます。

黒いコントロールを組むならぜひ押さえておきたいカードです。

基本情報

Pauper環境では珍しい全体除去能力を持ったクリーチャー。
黒マナをＸマナ払う事で、全てのクリーチャーとプレイヤーにX点のダメージを与えることができます。

 

コモンには似たカードとして《黒死病》がありますが、それよりも1マナ軽いおかげでワンテンポ早く全体除去できるのが売り。

クリーチャーである事は除去されやすいという弱点であると同時に墓地から回収しやすいという強みでもあります。
特に《無残な収穫》を使えば何回でも使い回せるのが良いですね。

 

序盤は1～2点・中盤は2～4点の全体火力として使用できて、終盤はライフ回復と組み合わせればフィニッシャーにすらなってしまう、強力なクリーチャーカードです。

＜トーナメントでも灰色商人や生命杖などライフ回復源と組ませて使われることが多い＞

 

特殊な性能、様々な使い方

《墓所のネズミ》は《黒死病》とテキストが微妙に異なり、「黒マナ限定でＸマナ」という特殊なコスト形式になっています。

 

そのため、「5点ダメージを1回スタックに乗せる」や「1点ダメージを5回スタックに乗せる」など同じマナでも違った起動の仕方が可能なんです。

このような特殊な性能をもっているおかげで、状況に応じて様々な使い方が可能になっています。

 

そこで以下では、《墓所のネズミ》を使う上で注意すべき点・押さえておくべき点について考えていきましょう。

①原則、3ターン目には出さない

墓所のネズミはクリーチャーなので、除去能力を起動せずにとりあえず場に出しておくことができます。

しかし、このカードはマナがなければタフネス1の脆いクリーチャーでしかありません。

全体除去ができることを期待して3ターン目に場に出しても、返しに《稲妻》などで除去されてしまうとプランが大幅に狂ってしまいます。

相手が除去のないデッキだったり手札に《発掘》がある場合などを除き、マナが伸びるまでは手札で温存しておきましょう。

<手札に発掘があるならサッサと場に出して、次のターン蘇生→即起動で一掃>

②強化呪文で逃げられないために

相手の場のタフネス2のクリーチャーを確実に除去したい場合には、「Ｘ＝1点を2回」ではなく「Ｘ＝2点」をスタックに乗せましょう。

もし「Ｘ＝1点を2回」だと、1回目の能力が解決して墓所のネズミが墓地に落ちてから《変異原性の成長》や《使徒の祝福》を使われ、お目当てのクリーチャーを除去できなくなる危険性があります。

一方で「Ｘ＝2点」の場合、それらの呪文に対応してもう一度能力を起動できるので、打ち漏らすリスクが減ります。

 

特に《窯の悪鬼》のように、打ち漏らすと危険なクリーチャーを相手にするときは注意しておきたいですね。

③不死、頑強を潰そう

逆に、不死や頑強持ちを除去したい場合には「X=2を起動してからX=1を起動」など小分けに能力を使いましょう。

X=3など一度に能力を起動してしまうと能力解決後に不死・頑強が誘発するので、完全には除去しきれなくなってしまいます。

ダメージを小分けにしておけば不死誘発後の《若き狼》にもダメージが入るため、まとめて処理できるようになりますよ。

<MOでは、優先権を放棄しないようにCtrlを押しながら起動する>

④後手で全体除去が間に合わなさそうなら

ストンピィやゴブリンのように早いデッキ相手に後手の場合、全体除去が間に合わないことがあります。

 

このような場合「あえて後手2ターン目に《血の署名》を打ち、クリンナップで《墓所のネズミ》を捨てる」というプレイングもアリです。
3、4ターン目に《発掘》から釣り上げ、即能力を起動することによって素早く全体除去ができるようになるからです。

もちろんリスクの大きい戦法ではありますが、戦略の1つとして覚えておくと思わぬ勝ちにつながりますよ。

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いかがだったでしょうか？
墓所のネズミの多様な使い方をキチンと押さえて、相手のクリーチャーを一掃してやりましょう！

以上、墓所のネズミ/Crypt Rats【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)