pauperカード個別考察

『死』を活かす。死せざる邪悪の使い道【Pauperカード個別考察】

今回は、《死せざる邪悪》について書いていきます。

undyings
Undying Evil / 死せざる邪悪 (黒)
インスタント

クリーチャー1体を対象とする。それはターン終了時まで不死を得る。(それが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)

基本情報

不死を与えるインスタント。

1マナと非常に軽く、死にそうなクリーチャーを強化した状態で蘇らせる便利な呪文です。

 

「除去を打たれた2/2に使うと1マナで3/3を召喚したのと同じ」といったように、
多くの場合テンポ面で有利に動けるようになるのが強みのカード。

 

一方、除去対策呪文としてみると「単体除去対策だけでなく布告除去対策にもなる」代わりに、「攻撃クリーチャーに打たれた除去をはじいて攻撃を押し込む」使い方ができないのが欠点です。

 

そのため、除去対策をメインとして使うよりは「CIPPIG・生け贄能力を絡めて不死を能動的に利用しつつ、時々除去対策としても使う」といった使い方が理想といえるでしょう。

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<他の除去対策とは使い方が大きく異なる>

使い方①想起と組ませる

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想起と《死せざる邪悪》の相性は抜群です。

CIP能力を2回利用しつつ想起クリーチャーがひと回り大きくなった状態で場に残るため、払ったコストを遥かに上回る利益が得られます。

 

例えば、《熟考漂い》であれば4マナで手札を2枚増やしつつ3/3飛行展開。

1ターン目に2/2を出してから2ターン目に《内炎の見習い》+不死で9点ダメージと3/3。

《鋳塊かじり》なら、2マナでアーティファクトを2つ破壊しつつ4/4展開。

 

新たな想起コモンが出てきた際は、《死せざる邪悪》と組ませた時の性能にも注目しておきたいところです。

使い方②死亡誘発と組ませる

die
《死せざる邪悪》は他の除去対策呪文と違って一度墓地を経由させるため、PIG能力との相性が良好です。

《モグの戦争司令官》《スゥルタイの使者》といった死亡時にクリーチャーを戦場に出すカードに使えば、相手の除去で逆に戦線を強化出来てしまいます。

 

《モグの戦争司令官》はエコーで自ら墓地に行けるおかげで《死せざる邪悪》を狙い撃ちしやすい点

《スゥルタイの使者》はその能力で強力なパーマネントが予示された場合は、それに不死を付けてから殺すことで表にできる

でも相性が良いですね。

+1counters
<土地やエンチャントも+1/+1カウンターが乗った状態で戻って来る>

使い方③生け贄能力と組ませる

sacrifices
生け贄に捧げる能力を持ったクリーチャーがいれば《未達への旅》のような追放除去にも対応できるようになる上、先ほどの死亡誘発+《死せざる邪悪》を能動的に利用できるようになり、攻め手の幅が広がります。

 

幸い黒のコモンには《屍肉喰らい》《臓物の予見者》という強力な生け贄能力持ちが2種存在し、生け贄手段には事欠きません。

 

例えば、《モグの戦争司令官》に不死を与えてから《屍肉喰らい》にゴブリンを全部食べさせれば、一気に7/7に成長

4/4や5/5との戦闘時や《屍肉喰らい》の攻撃が通った際のコンバットトリックとして重宝するシナジーとなります。

 

※既に+1/+1カウンターが乗っている《屍肉喰らい》に不死を与えても蘇らない点に注意。

注意点:発掘との比較

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《死せざる邪悪》に近いカードとして挙げられるのが、《発掘》

①打ち消されたクリーチャーでも場に戻せる②消耗戦時に引いても強い③サイクリングが付いているなど、《発掘》の方が安定した性能を持っています。

 

そのため、《死せざる邪悪》をデッキに入れる際には

①インスタントタイミングで場に戻るのでソーサリー除去に強いこと
②+1/+1カウンターが乗って攻め手が強くなること
③マナコスト4以上でも場に戻せること

といったこのカード独自の強みを活かした構成を心掛けたいですね。

以上、『死』を活かす。死せざる邪悪の使い道【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

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