トップメタデッキ解説

1マナ5/5+確定カウンターの制圧力! デルバーアンコウ分析

今回は、Pauperの青黒アンコウ(改めデルバーアンコウ)について書いていきます。

delvers
player:neckfire (4-0)


8:《島/Island》
4:《陰鬱な僻地/Dismal Backwater》
4:《進化する未開地/Evolving Wilds》
2:《沼/Swamp》
-Lands(18)-

4:《渦まく知識/Brainstorm》
4:《対抗呪文/Counterspell》
4:《恐ろしい死/Ghastly Demise》
4:《留意/Mental Note》
4:《思考掃き/Thought Scour》
3:《苦悶のねじれ/Agony Warp》
3:《剥奪/Deprive》
2:《思案/Ponder》
2:《熟慮/Think Twice》
1:《破滅の刃/Doom Blade》
1:《誤算/Miscalculation》
-Other Spells(32)-

4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
4:《グルマグのアンコウ/Gurmag Angler》
2:《スゥルタイのゴミあさり/Sultai Scavenger》
-Creatures(10)-

4:《強迫/Duress》
3:《チェイナーの布告/Chainer’s Edict》
3:《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》
2:《払拭/Dispel》
1:《エヴィンカーの正義/Evincar’s Justice》
1:《霊魂放逐/Remove Soul》
1:《減縮/Shrivel》
-Sideboard(15)-

5/5への数少ない対抗策を打ち消して制圧するクロックパーミ

デルバーアンコウは、墓地にカードが6枚あれば1マナ5/5になる《グルマグのアンコウ》《対抗呪文》の相性の良さを軸に据えたクロックパーミッションです。

メインボードには「1マナで出せる高マナレシオのクリーチャー」のみが採用され、序盤から常に《対抗呪文》を構えながらサイズの大きいクリーチャーを展開できるよう構築されています。

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Pauperにおいて5/5の黒いゾンビの《グルマグのアンコウ》を対処する方法は非常に限られており、その限られた対抗策を《対抗呪文》で確実に潰すことで、場を制圧します。

 

多くの場合《グルマグのアンコウ》が生き残れば勝つことから、打ち消し呪文は無条件確定カウンターを重視した構成が主流です。

 

クロックパーミッションとしては珍しく、採用クリーチャーが「パワー3の飛行」か「パワー5」であることから遂行速度が高いのが特徴。

状況や手札に応じてコントロール気味に動いたり、逆に速攻デッキ風に動きつつ1~2枚の打ち消しで押し込む事もできる、柔軟なデッキとなっています。

ライブラリートップシナジー

デルバーアンコウは、Pauperでも数少ない《渦まく知識》の力を引き出しやすいデッキです。

brainnotes
これは、探査クリーチャーを序盤から場に出しやすくするための「1マナで墓地が3枚肥えるドロー呪文」《思考掃き》《留意》が合計8枚採用されているのが原因。

 

《渦まく知識》でトップに戻した不要カードを《思考掃き》で落とし、手札とドローの質を上げる

《秘密を掘り下げる者》の能力誘発に対応して《渦まく知識》を唱え、確実に変身させる

③《秘密を掘り下げる者》でめくれた不要なカードを《思考掃き》で落とす

といったライブラリートップシナジーにより、手札と場の質を高めていきます。

 

ライブラリートップシナジーを重視するために追加の1マナドローソースとしては《思案》が優先され、Pauperの青いデッキにも関わらず《定業》が採用されていないのが珍しいですね。

除去の選択

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デルバーアンコウでよく使われる除去は、以下の5種類。

《恐ろしい死》
墓地が肥えると高タフネスのクリーチャーも除去できる。《大祖先の遺産》が置かれたときは、墓地を掃除されても大丈夫なように《思考掃き》を構えながら唱えたい。

対黒単戦では腐るが《渦まく知識》+《思考掃き》で墓地に送れる上、「どうせアンコウ+打ち消しを決められるかの勝負になる」ので特に気にせずメインから大量に積まれている

《苦悶のねじれ》
除去とパワーダウンを同時にできる便利な呪文。同系戦では相手の《秘密を掘り下げる者》を除去しつつ、アンコウの殴り合いを制するのに使える。

基本的に相手のターンに使う呪文ですが、対ストンピィ戦では《巨森の蔦》を警戒してメインから使うこともある。

《破滅の刃》
追加の《恐ろしい死》。他の除去では処理の難しい《エイトグ》を簡単に除去できる。

《見栄え損ない》
《恐ろしい死》との選択。最序盤から使いやすいので、速攻デッキを意識する場合に優先される。

アンコウの弱体化にも使えるので、黒単や同系戦を意識する時もこちらの方が有効。

《チェイナーの布告》
呪禁オーラを意識すると、少なくともサイドには積んでおきたい。

《思考掃き》で墓地に落ちれば、長期戦で有利になってくる。

デルバーアンコウの良さ

デルバーアンコウはレガシーでも猛威を振るうデルバー・アンコウ・渦まく知識の力を最大限に発揮でき、手軽に「下環境のヤバさ」を感じる事ができる強力なデッキです。

 

《渦まく知識》+《思考掃き》で手札を整理したり、「いつアンコウを出すか」「墓地のカードを何枚追放して出すか」といった選択肢も多く、デッキ構築段階の選択肢も多い事から中級者・上級者にオススメです。

 

《宝船の巡航》という強力なドローが禁止になって墓地を肥やすメリットが減ったとはいえ、むしろ「強力な探査呪文を使いこなせる唯一のデッキ」となったことが追い風となり、Pauperのトップメタで大暴れ中のこのデッキ。

1マナ3/2飛行・1マナ5/5・対抗呪文の強さを思う存分味わいたいという方は、ぜひ使い倒してください!

以上、1マナ5/5+確定カウンターの制圧力! デルバーアンコウ分析でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)

POSTED COMMENT

  1. Oka=San より:

    タルキールの探査はどれも強いですよね。
    私は発売されてすぐ、アンコウを無限回収してました。
    巡航も・・・したんですけど・・・どうしましょう、この20枚近い巡航・・・(;ω;)

  2. Oka=San より:

    アンコウの強さは、先のGP京都で身に染みて感じました。
    対戦相手はBUGカスケード。
    サイドボード後。私はサイドインした虚無の呪文爆弾を張っていたにもかかわらず、タイミングを計りかねて墓地ケアをワンミスしたところからアンコウが黒1マナでキャストされ、窮地に立たされました。
    その後運良くトップで対処できたので勝つことができましたが、やはり最小値が1マナで済む、5/5というサイズ、衰微が効かないという除去耐性・・・。特化しすぎなくても案外キャストが容易であるところが探査の強いところですね。(特にフェッチや軽量呪文が豊富な下環境ほど)

    • Ganp より:

      探査は対策が難しいですよね
      巡航禁止前は1度墓地を掃除されただけで全然動けなくなることもありましたが、いまの構成ならそこまで痛くないですし

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