今回は、《ジャッカルの使い魔》について書いていきます。
Jackal Familiar / ジャッカルの使い魔 (赤)
クリーチャー — 猟犬(Hound) ジャッカルの使い魔は単独では攻撃したりブロックしたりできない。 2/2 |
基本情報
単独では攻撃もブロックもできない、赤の1マナ2/2。
そのデメリットのせいで、「折角1ターン目に出せても2ターン目に速攻持ちを出さない限り攻撃ができない」という大きな欠点を抱えたクリーチャーです。
しかしながら、Pauperの赤の1マナでは「パワーが2ある」クリーチャーも「タフネスが2ある」クリーチャーも珍しく、その両方を満たしているのは何だかんだ強力。
①クリーチャーを大量に採用しているゴブリンデッキにおいて、9枚目以降の《モグの徴収兵部隊》として採用する
②ゴブトークンのような赤単で、《モグの徴収兵部隊》の代わりに採用する
など、そのデメリットが気になりにくい構成で1マナ2/2の強みを活かしていきましょう。
比較対象
ここでは「赤の1マナ2/2」の強さを再考するために、《ジャッカルの使い魔》とよく比較されるクリーチャーとの性能差を見ていきます。
モグの下働き
ジャッカルの使い魔の上位種にあたる《モグの下働き》。
Pauper環境は2/1や2/2が多いため、それらを一方的に討ち取れる3/3というサイズが非常に優秀。
《ゴブリンのそり乗り》を利用すれば《稲妻》を耐え、《尖塔のゴーレム》を始めとするタフネス4を突破できるようになる点も強力です。
《ジャッカルの使い魔》と比較した時の最大の欠点は、2マナという重さ。
《モグの徴収兵部隊》などのために毎ターンクリーチャーを唱える必要のあるゴブリンデッキにとって「《稲妻》や《紅蓮破》を構えながら唱えられるか」は非常に大きな差で、多くの盤面で2マナというコストが重く圧し掛かってきます。
<モグの下働きだと、もう1枚山が引けるまで動きにくい>
2マナが重いというのも何だか変な話ではありますが、こういったクリーチャーは
「《モグの戦争司令官》や《ゴブリンの奇襲隊》(+キッカー)などと同じターンに展開できるか」
で動きやすさが大きく変わってくるため、1マナ軽い《ジャッカルの使い魔》の方が使い勝手は格段に上がります。
鋳造所通りの住人
1マナ1/1、赤いクリーチャーを場に出すと一時的にパワーがあがる《鋳造所通りの住人》。
《ジャッカルの使い魔》のデメリットが気になりにくいほどクリーチャーが多いデッキでは、「基本1マナ2/1・時々3/1・まれに4/1」と高い性能を誇る高火力アタッカーです。
《ジャッカルの使い魔》と比較した時の最大の欠点は、「タフネスが1しかない」事。
Pauper環境では《呪文づまりのスプライト》・《戦隊の鷹》・《若き狼》と相打ちしたり、《クォムバッジの魔女》に焼かれたりしてしまうタフネス1は大きなデメリットとなってきます。
その中でも特に辛いのが、《ゴブリンの奇襲隊》で総攻撃を仕掛けた際に全体除去が飛んできた場合。
例えば、上図のように3体で攻撃したのに対応して《Holy Light》を打たれた場合、《ジャッカルの使い魔》であれば奇襲隊を生け贄にするだけで済みますが、《鋳造所通りの住人》の場合は2体も生け贄にする必要があり、多大な損失を被ります。
メタにこういったタフネス1対策が多い場合には、《ジャッカルの使い魔》の方が使いやすいでしょう。
弱点
以上のように「赤の1マナ2/2」という地味ながらも扱いやすく強力な性能を持つ《ジャッカルの使い魔》ですが、「横にいるクリーチャーを除去され続けると、攻撃もブロックもできず立ち往生してしまう」という弱点は軽視できません。
このカードを採用する時は、頭数を確保しやすい《モグの戦争司令官》・速攻を付与する《ゴブリンの奇襲隊》はもちろん、《ゴブリンの女看守》でさらに頭数を増やすなど、息切れしにくい構成を心掛けたいところです。
以上、赤単における、ジャッカルの使い魔の使い勝手【Pauperカード個別考察】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)