今回は、Pauperの青単フェアリーについて書いていこうと思います。
player:Nexest (5-0)
17:《島/Island》 -Lands(17)- |
1:《骨断ちの矛槍/Bonesplitter》 |
4:《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》 4:《フェアリーの悪党/Faerie Miscreant》 4:《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》 4:《深き刻の忍者/Ninja of the Deep Hours》 3:《尖塔のゴーレム/Spire Golem》 -Creatures(19)- |
1:《無効/Annul》 3:《払拭/Dispel》 3:《水流破/Hydroblast》 1:《海賊の魔除け/Piracy Charm》 2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》 2:《溶暗/Fade Away》 3:《嵐縛りの霊/Stormbound Geist》 -Sideboard(15)- |
青単フェアリーとは?
青単フェアリーとは、小さな隙で場に出せる飛行クリーチャーを青の伝統的カウンター《対抗呪文》でサポートし、相手に何もさせることなく殴り切るよう組まれたクロックパーミッションです。
青単色かつフェアリー軸で組んだことにより、2ターン目以降つねに打ち消しを構えながらもクロックを用意できるのが特徴です。
《秘密を掘り下げる者》への除去を《呪文づまりのスプライト》で打ち消し、《深き刻の忍者》の忍術でスプライトを再利用しつつドローすることにより、次から次へとテンポよく打ち消しを補充していく事が可能。
参考リンク:呪文づまりのスプライト【Pauperカード個別考察】
ひたすら相手の呪文を打ち消しているだけで勝ててしまう強力なデッキで、Pauperを代表するアーキタイプとなっています。
デッキ構造の分析
主なクロック源
青単フェアリーにおけるフェアリーは飽くまでもクロックの底上げであり、それだけでは遂行速度に難があります。
このデッキの主戦力は《秘密を掘り下げる者》・《尖塔のゴーレム》の2枚。
これら2枚を全て除去されると途端に遂行速度が落ちてしまうため、相手が除去を複数構えていそうな場合は打ち消しを2枚構えられるようになるまで展開を待つのも手。
特に同系戦においては、相手のデルバーを一方的に討ち取る《尖塔のゴーレム》が着地するかは非常に重要な問題なので、序盤の《定業》でめくれた島を下に送るかは慎重に選択したいところです。
同系戦では1マナ呪文の選択が重要
《対抗呪文》を始め「2マナで1アクション」を取ることの多い青単フェアリーでは、1マナの隙を埋める呪文の選択が重要です。
・フェアリーでデルバーを、忍者でゴーレムを突破できるようになる《骨断ちの矛槍》
・相手のスプライトの打ち消しを妨害したり、デルバーを除去できる《海賊の魔除け》
が同系戦で特に重宝される1マナ呪文。
同系戦で1ターン目に矛槍を置かれると、かなり厳しい戦いを強いられることになります。
島4枚から本領発揮
「忍者・ゴーレムを展開しながら対抗呪文を構える」動きがこのデッキの強みでもあるため、島が3枚で止まるか4枚まで伸びるかが勝率に与える影響は小さくありません。
0マナカウンターの《目くらまし》
追加の対抗呪文の《剥奪》
0マナ2ドローの《噴出》
と土地を手札に戻す強力カードが複数あり、どれも採用したくなる性能の高さですが、島が4枚並ばない状態が長引くと「《断絶》に対応して打たれた呪文を打ち消せなくなる」など弱点が如実に表れてくるので、同時に採用する場合には注意しましょう。
青単フェアリーの良さ
どんな呪文でも打ち消せる《対抗呪文》
使い道の多い除去の《断絶》
必要なカードを手に入れやすくする《定業》
何かされる前に相手を殺せるだけのクロック速度
これらの高い性能のおかげで、青単フェアリーはどんなデッキに対しても臨機応変に戦える対応力の高さを持っています。
逆に言えばそういった対応力込みの強さで成立しているデッキでもあるため、中級者~上級者向けのデッキと言えるでしょう。
一度使えば「コモンってこんなに強かったのか!」と驚くこと間違いなしの青単フェアリー、Pauper環境を語る上では欠かせないデッキです。
是非一度使ってみてください!
以上、パウパーを代表するクロックパーミッション! 青単フェアリー分析でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)