本日1/12、来週発売する新セット「ラヴニカの献身」のフルスポイラーが公開されました。
今回は、ラヴニカの献身で新たに収録されたコモンのうちPauper目線で気になったカードを見ていきます。
《拘引者の熱情》:毎度おなじみになった白の強化インスタント。
メインフェイズに唱えることで飛行を与えてくれます。
回避能力が不足しがちな白単英雄的で使うと、最後の一撃を入れるときに便利そうな1枚。
《情熱的な扇動者》:自軍限定の《魂の管理人》能力を持つ2マナ2/2。
《魂の管理人》と違って単体でも戦力になり、トークン戦略が苦手とするタフネス1対策に強いのが偉いです。
《略式判決》:タップ状態のクリーチャー限定のインスタント火力。
タフネス3までなら攻撃に対応して除去できて、自分のメインで使えば《グルマグのアンコウ》も除去できるというデザイン。
《未達への旅》より優先されるとは考えにくいですが、タイミングを選ばない白のインスタント除去は珍しいですね。
《精神純化》:キャントリップ付きのライブラリー修復呪文。
コントロールデッキにおけるライブラリー修復の強さは《悪賢い隠蔽》が証明済み。
ライブラリーを掘りつくすタイプのコンボデッキはこのカードのおかげで完成度がかなり上がりそうです。
《フェアリーの決闘者》:瞬速と相手クリーチャーのパワーを下げる能力を持つ2マナ1/2飛行。
攻撃してきた3/1までなら一方的に討ちとれるうえ、横に1/1飛行がいれば《きらめく鷹》も一方的に倒せるのが魅力。
環境に存在するだけで、フェアリーデッキに対して安易に攻撃しにくくなる優秀なクリーチャーです。
守りだけでなく攻撃のサポートとしても地味に活躍し、
①《深き刻の忍者》が2/2にブロックされたのに対応して召喚し、2/2を一方的に倒す
②複数の1/1飛行で攻撃し、ブロックされたクリーチャーを守る
といった使い方が可能。
パワーの低いクリーチャーでの攻防が多いパウパーでは、使い方1つで一気に盤面をひっくり返せる1枚。
《しつこい請願者》:デッキに何枚も入れられて、アドバイザーを4体タップするとライブラリーを12枚も削れる2マナ1/3。
Pauperにはまともなアドバイザーがほとんどいないので、基本はこのカードだけで能力を使うことになります。
「4体そろったターンから追加のコストなしに能力起動できて、4回起動できれば大体勝ち」と考えると十分可能性のあるクリーチャー。
《刃の曲芸人》:絢爛で出すと、パワーが1高くなった《ファイレクシアの憤怒鬼》に。
絢爛を達成しやすい前のめりなデッキだと、《ボーラスの占い師》を突破できるパワー3になったのは大きなメリット。
黒の1マナには《茨弓の射手》のように相手のライフを直接削れるクリーチャーが多いので絢爛はしやすそうですが、一度劣勢になると手詰まりしやすくなる点には注意が必要です。
《不正相続》:これを置いたら後は守っているだけで勝てるフィニッシャーエンチャント。
毎ターンのライフ回復も馬鹿になりませんし、残り4点になれば2番目の能力で勝てるので、遂行速度もまずまず。
低速コントロールが互いにこれを置きあって泥仕合になる光景が目に浮かびます。
《炎樹族の蛮人》:ルーティング能力持ちの3マナ2/1速攻or3/2。
3マナという重さが気になりますが「マナをかけずに毎ターンマッドネスを誘発できて、アドにもつながる」という条件を満たす赤いクリーチャーは貴重。
《批判家刺殺》:絢爛していると1マナで打てる3点火力。
《裂け目の稲妻》同様、《呪文づまりのスプライト》に消されにくい3点火力なので、バーンデッキにとってはかなり嬉しいカードです。
《裂け目の稲妻》と比べると1ターン目に使えないのが弱いですが、逆に「1マナ3点をトップデッキすれば勝ち」という条件を満たせるのが強み。
《熱錬金術師》との相性もこちらのほうが良いですね。
《鋭射手の斉射》:飛行クリーチャー1体を破壊しつつ、他の飛行クリーチャーにも1点ダメージを与えるインスタント。
変身した《秘密を掘り下げる者》を除去しつつフェアリーを一掃したり
《コーの空漁師》を除去しつつ《金切るときの声》トークンを一掃したり
飛行クリーチャーに悩まされていたデッキ待望のガンメタカードです。
《サルーリの世話人》:0/3防衛になった《壌土のドライアド》。
《破壊獣》:7マナ6/6速攻トランプルor7/7トランプル。
Pauperのフィニッシャーで速攻持ちは珍しく、他との差別化は十分。
《剛力の殴り合い》:《突然変異の捕食》と《襲撃》の良いところ取りした上位互換。
インスタントなうえ1マナで使える2マナ呪文なので、《呪文づまりのスプライト》をめぐる攻防で活躍してくれます。
《応用生術》:+1/+1修整と《送還》のセット。
リミテッドだとコンバットトリックとして大活躍しそうなデザインですが、アグロの多色化が難しいPauperでうまく使いこなせるかが課題。
《最後の支払い》:赤黒が白黒になったことで追加コストが必要になった《終止》。
「クリーチャーやエンチャントを生贄にする」をメリットにできるデッキで、「たまに5点払うこともある」くらいの使い方が理想的。
自分の《未達への旅》の誘発にスタックで唱えると両方の弱点を補えるという小技があります。
《傲慢な支配者》:警戒と死後の相性が抜群の2マナ2/1。
本体もトークンも「白かつ黒」なので、《夜空のミミック》+《御身の刃》デッキでの活躍が期待できます。
《ヴィズコーパの吸血鬼》:3マナ3/1絆魂。
こちらは単体性能はかなり悪いですが、白単・黒単でも使える「白かつ黒」なので、《夜空のミミック》+《御身の刃》デッキなら十分候補に挙がってくるかと。
ラヴニカの献身は、「ラヴニカのギルド」と比べて多色コモンがPauper目線だとちょっと厳しい印象です。
一方、単色は《フェアリーの決闘者》・《批判家刺殺》・《鋭射手の斉射》などなど優秀なカードが多め。
特に《しつこい請願者》デッキがどう仕上がってくるのかに注目したいです。
カードギャラリーのリンク先がラヴニカの献身じゃなくてラヴニカのギルドになってますよ
ご指摘ありがとうございます!
修正いたしましたー
まとめの文で「ラヴニカ」が「ラブニカ」になっています..
ありがとうございます。修正いたしましたー