前回に引き続き、タルキール覇王譚のフルスポイラー。
今回は黒・赤のコモンをPauper目線でみていきます。
3色推奨の多色環境なためか、単色の呪文は全体的にシンボルが薄くなっていますね。
黒:全16種
《苦々しい天啓》:《骨読み》が1マナ重くなって性能があがったソーサリー。
《血の署名》・《骨読み》を押しのけてまで入るとは考えにくい。
《縁切られた先祖》:最近の黒のタフネス偏重の影響を受けた黒い1マナクリーチャー。
正直強いとは言い難いですが、自力で強くなれる1マナ0/4は貴重です。
似た性能の《ハリマーの波見張り》がサイドでの入賞実績が十分ありますし、序盤の壁兼フィニッシャーとしての活躍が期待できます。
《マルドゥの頭蓋狩り》:強襲でカードを1枚捨てさせる2マナ2/1。
黒いアグロならすんなり入りそうですが、そもそも黒いアグロがどこまで戦えるのか。
《ラクシャーサの秘密》:ありそうでなかった純粋な《精神腐敗》の上位互換。
《深き闇のエルフ》から2ターン目に打って、アドを取りつつ探査のリソースを稼ぐのが理想。
《よろめく従者》:黒の強い探査その1。
3/5接死・ゾンビなので、Pauperの主流となっている除去・クリーチャーに強いのが優秀です。
流石に8マナは探査込みでも重く、墓地をどうやって肥やすかが課題。
《スゥルタイのゴミあさり》:黒の強い探査その2。
《臭い草のインプ》の発掘を1回使えば1マナ3/3飛行。黒いデルバーになります。
これ1体でどうこうするというより「余ったマナで展開できる3/3飛行」と考えた方が良さそうです。
赤:全16種
赤は今回ほとんど収穫がありませんでした。一応6枚紹介しておきます。
《石弾の弾幕》:相手だけ全体1点ダメージの3マナソーサリー。獰猛でブロックも封じます。
《電謀》の方が使い勝手は圧倒的に上ですが、獰猛が安定するならあるいは、といったところ。
《沸血の熟練者》:3マナ3/1、果敢。
赤単なら《ぼろ布食いの二人組》の方が使い勝手が良く、素でタフネス1というのが辛い。
果敢無限デッキが成立すれば、候補に挙がる可能性はあります。
《沸血の導師》:3マナ0/5。青含む3マナでルーター能力。
タフネスが高いのは評価できますが、厳しい。
《マルドゥの戦叫び》:強襲で(R)(W)(B)を生んでくれる4マナ3/3。重い。
《苦しめる声》:シングルシンボルになった《野生の勘》。
色拘束が薄くなったことで、多色で使いやすくなりました。
マッドネスで使うなら《信仰無き物あさり》がライバル。打ち消しに弱いのが気になります。
《谷を駆ける者》:近いものとしては《ゴブリン戦闘バギー》・《泥騒ぎの群勢》が居ましたが、火力重視のスライで使いやすい純粋な赤単用2マナ2/2速攻はコモン初。
攻撃強制は小さくないデメリットですが、タフネス1とは雲泥の差です。
火力や《ぐらつく峰》でサポートしてやれば十分な強さを発揮してくれるでしょう。
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黒は良いカードが多いですが、どれも現状の黒単には入らないものばかり。
今までとは一風違った黒単が組まれるようになるのでしょうか。
以上、タルキール覇王譚フルスポ・コモン考察【黒・赤】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)