今回は、《宝船の巡航》を利用したLO(ライブラリーアウト)デッキを紹介していきます。
追記※ 2015年4月1日付けで《宝船の巡航》はPauper禁止カードとなっています。
カードを1枚引くたびに、プレイヤー1人のライブラリーを1枚削る《ジェイスの消去》。
一般的には、「《一瞬の平和》などの《濃霧》亜種を連打し、長期戦に持ち込んでしのぎ切る」ターボフォグで愛用されているカードですが、今回紹介するのは全く逆。
最速3ターン目の瞬殺コンボを狙っていきます。
引き切る前に、削り切れ!
このデッキは、タルキール覇王譚のパワーカード《宝船の巡航》のドロー力とマナ加速をかけあわせた速攻ライブラリーアウト。
1ターンの間に自分のデッキのほとんどを引き切り、《ジェイスの消去》と「相手にもドローさせる呪文」を利用することで先に相手のライブラリーを全て削り切ります。
デッキのほとんどをマナ加速呪文とドロー呪文で構築することで、「お互いがライブラリーアウトに向かって突き進む」チキンレースを仕掛けるようなデッキです。
各採用カードの性能
ここからは、デッキに採用されている各カードの性能を見て行きます。
土地:《サプラーツォの岩礁》・《古き泉》など
タップインである代わりに、1枚で最大2マナを生みだせる土地。
3ターン目に4マナ、4ターン目に6マナを生み出してコンボを決めに行きます。
あらかじめ《ジェイスの消去》を置けるとコンボ成功率が飛躍的に上がるため、青マナを出せる土地が優先されています。
0マナ1ドロー:《ギタクシア派の調査》・《通りの悪霊》・《秋の際》
マナを払うことなくカードを引き、コンボ成功率を高めてくれるカードです。
相手の攻撃をしのぐ手段のないこのデッキにとってライフは大事なソースなので、枚数配分には気を配りたいところ。
《秋の際》を1枚いれて、コンボを決めるターンに出したタップインの土地を生贄にすれば、探査ソースを2枚増やしつつ1ドローすることができます。
マナ加速:《暗黒の儀式》・《陰謀団の儀式》・《炎の儀式》
次から次へと呪文を唱えるためのマナソース。
「まず黒マナが大量に生まれ、次に赤マナがたくさん出る」という事を念頭に、デッキ構成を調整する必要があります。
マナフィルター:《彩色の星》・《魔力変》
大量に生まれた黒マナを青マナへ変換しつつ、カードを1枚引く呪文です。
「魔力変でどの色のマナを加えるべきか」を判断する力が求められてきます。
複数ドロー:《血の署名》・《留まらぬ発想》・《信仰無き物あさり》
あまりがちな黒マナで2枚引ける血の署名や、そのターンに勝負をきめるならデメリットを無視できる留まらぬ発想が候補。
ここの枚数調整がコンボ成功率に大きく影響しそうです。
最後は「互いにカードを引く呪文」で、勝負を決めに行きましょう。
サンプルデッキ
4:《古き泉/Ancient Spring》 3:《用水路/Irrigation Ditch》 4:《硫黄孔/Sulfur Vent》 4:《サプラーツォの岩礁/Saprazzan Skerry》 -Lands(15)- |
3:《ジェイスの消去/Jace’s Erasure》 4:《暗黒の儀式/Dark Ritual》 4:《陰謀団の儀式/Cabal Ritual》 4:《炎の儀式/Rite of Flame》 4:《魔力変/Manamorphose》 2:《燃え立つ調査/Burning Inquiry》 3:《信仰無き物あさり/Faithless Looting》 4:《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》 1:《秋の際/Edge of Autumn》 4:《彩色の星/Chromatic Star》 2:《彩色の宝球/Chromatic Sphere》 1:《水蓮の花びら/Lotus Petal》 3:《留まらぬ発想/Ideas Unbound》 3:《血の署名/Sign in Blood》 3:《宝船の巡航/Treasure Cruise》 -Other Spells(45)- |
– -Creatures(0)- |
– -Sideboard(-)- |
参考までに、サンプルのデッキリストを作りました。
《映像のもつれ》など他にも候補はあるので、色々調整してみてください。
最後に
《ジェイスの消去》と《宝船の巡航》を活かした超速攻ライブラリーアウト。
慣れていないと時間切れになりかねないほど手数の多いデッキですが、ターン的にはかなり早く勝負を決めに行くことができます。
とくに、沢山ドローがしたい!という方には最高のデッキかもしれません。
一度、互いにLOに突き進むチキンレースを楽しんで見るのはいかがでしょうか。
以上、LOまでのチキンレース! ジェイス宝船ライブラリーアウトでした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
巡航を使ったコンボデッキ・・・なんとライブラリーアウトだとは。
動きを見る限りストームデッキに近い感じもしますが、燃え立つ調査などの独特なカードが採用されているのが面白いですね。
確かに、ストームっぽいですね。巣穴からの総出だけでも帰ってきてほしいような、欲しくないような。
色的に難しいのではありますが、ターボフォグとのハイブリッドなんてのも面白そうに思います
MO pauperで《暗黒》が使えないのが残念です
メインはコンボに特化して、サイドからフォグを積む感じでしょうか。
一瞬の平和と緑マナを出せる土地を重視すれば、結構いけるかもしれませんね!