今回は、黒と赤のコモンをPauper目線で見ていきます。
黒・赤の注目カードは、この2枚。
《禿鷹エイヴン》:4マナ2/3飛行で、濫用時に2枚ドロー・2点ライフルーズ。
濫用コストを用意する必要がある代わりにマナコストが1軽い、黒版《熟考漂い》とも言えるほどのスペックの高さを持っています。
タフネス3で殆どの飛行クリーチャーを止められるのも優秀。
濫用コストを楽に確保できるよう、デッキ全体で補佐したいカードです。
《双雷弾》:2マナの2点振り分け火力。インスタントなため、非常に使いやすい。
変身後の《昆虫の逸脱者》を始めタフネス2も除去できるおかげでメインから積みやすく、フェアリーへのメタカードとして有効です。
赤単英雄的デッキであれば、さらに幅広い活躍を見せてくれますね。
黒:全19種
《忠信な従者》:3マナ1/2、死亡時に墓地にある他のクリーチャー・カードを1枚回収するクリーチャー。
2枚あれば延々と回収できるので、装備品で強化できるデッキなら息切れ防止要員としての採用が検討できます。
《忌呪の金切り声》:1マナで、自分の攻撃クリーチャー分だけ相手からライフドレインするインスタント。
1マナとはいえ「満足に効果を発揮するのが4ターン目以降になるバーン呪文」であることを考えると、平均5点ドレインしたいところ。
これだけのために黒をタッチするのは難しく、黒単でトークン戦略はとりにくいので、強力ではあるけれども使い方が難しそうなカードです。
《カルシのサディスト》:2マナ1/3、濫用時に2点ドレイン。
考えられる使い方としては、《拷問生活》デッキで何回もドレインさせる感じでしょうか。
《無謀なインプ》:3マナ2/2飛行、ブロックに参加できない。疾駆コストが2マナ。
2マナ2/2飛行速攻は優秀なので、黒の速攻デッキで疾駆シナジーを考えたいところです。
《よろめくゴブリン》:《ただれたゴブリン》と《ただれたイモリ》を合わせた上位互換。
デメリットがなくなって部族シナジーもあるなら、ゾンビの1マナ枠としてはまずまずの性能です。
《シブシグの氷砕き》:3マナ2/3で、場に出たときに互いにカードを1枚捨てさせるゾンビ。
3マナクリーチャーを展開する頃には手札が無くなるような高速デッキや、手札を捨てるメリットがあるデッキなら2/3というサイズが強みになります。
同マナ域に《騒がしいネズミ》という強力なライバルがいるので、ゾンビである事や2/3である事をうまく利用したい。
赤:全19種
《アタルカのイフリート》:4マナ5/1、大変異3マナで表向きになると1点火力を飛ばします。
コモンの大変異の中では一番まともですが、それでも難しい。
《鍛えられた狂戦士》:3マナ3/2で、攻撃するとそのターンに次に唱える呪文のコストを①軽減します。
面白い能力ですが、最速でも4ターン目からのコスト軽減は遅いか。
《衝撃の震え》:自分の場にクリーチャーが出るたびに相手に1点ダメージを与えるエンチャント。
トークンデッキで使う場合は《略奪の爆撃》と違って後引きした時に弱い点に注意。後半に引いても2マナ4点くらいになってほしいところ。
既存の《幽霊のゆらめき》コンボに1枚積みするなら打ち消されにくく回収しやすい《ケアヴェクの火吹き》の方が性能は上。
《フェアリーの大群》+《洞窟のハーピー》+バウンスランドであれば、コンボ専用カードなしで大ダメージが狙えますね。
《剣歯虎の先導隊》:4マナ4/2トランプルで、圧倒時に攻撃すると先制攻撃を得ます。
4マナで除去耐性がないため構築での活躍は難しそうですが、赤のコモン4マナクリーチャーも大分強くなってきました。
《絶叫郷の喧嘩屋》:3マナ2/3、疾駆コストが2マナ。
《マルドゥの斥候》と比較するとタフネスの高さが強みです。
「繰り返し唱えられるクリーチャー呪文」としては、一番使いやすい性能でまとまっています。
《疾走する戦暴者》:5マナ5/4、可能なら毎ターン攻撃する。疾駆コストは4マナ。
《稲妻》で落ちない4マナパワー5速攻が強力です。
隙をついて1発でも殴れれば4マナ5点火力として十分すぎるほど仕事ができているので、マナがある程度伸びるデッキなら1枚入れておきたいフィニッシャー。
他のDTKコモン記事
以上、タルキール龍紀伝フルスポイラーコモン考察【黒・赤】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)