デッキ構築

無色のクリーチャーの使い道

思えばここ1年で、コモンにもマナレシオがまともな無色マナで出せるクリーチャーが一気に増えました。

colorless
M15で0マナ0/2飛行の《羽ばたき飛行機械》

タルキール龍紀伝で1マナ1/2デメリットなしの《水晶の番人》

4マナ3/4+自分の土地で無いパーマネントバウンスの《祖先の像》

モダマス2015で2マナ2/2の《ルーンの苦役者》と、4マナ5/5の《錆びた秘宝》

3マナ3/3の《陰極器》、3マナ2/2生体武器の《鎌切り》

そしてマジック・オリジンで1マナ2/1の《結束した構築物》

 

これらは流石に何のシナジーもなく採用できるほどの性能ではありませんが、どんな色のデッキでも採用できるクリーチャーは「シナジーのおかげで一気に強くなる」可能性もその分高いもの。

今回は、これら無色のカードの使い道を考えていきます。

カルドーサの再誕で速攻

kuldothabushs
小型アーティファクトクリーチャーを活かしたデッキとしてまず考えられるのが、ゴブナイト

《カルドーサの再誕》のコストを安定して確保して、《ゴブリンの奇襲隊》で攻めるデッキです。

 

赤にはデメリットのない1マナ1/2以上のクリーチャーがいないので、《水晶の番人》の存在は地味に貴重です。


15:《山/Mountain》
4:《大焼炉/Great Furnace》
-Lands(19)-

4:《カルドーサの再誕/Kuldotha Rebirth》
4:《皮剥ぎの鞘/Flayer Husk》
4:《稲妻/Lightning Bolt》
2:《感電破/Galvanic Blast》
3:《彩色の星/Chromatic Star》
1:《胆液の水源/Ichor Wellspring》
4:《略奪の爆撃/Raid Bombardment》
-Other Spells(22)-

4:《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》
3:《大霊堂のスカージ/Vault Skirge》
2:《水晶の番人/Keeper of the Lens》
2:《結束した構築物/Bonded Construct》
4:《ゴブリンの奇襲隊/Goblin Bushwhacker》
4:《モグの戦争司令官/Mogg War Marshal》
-Creatures(19)-

4:《紅蓮破/Pyroblast》
3:《炎の斬りつけ/Flame Slash》
3:《ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman》
2:《電謀/Electrickery》
3:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
-Sideboard(15)-

Pauperには《オパールのモックス》や《ゴブリンの酋長》はいませんが、それ以外のキーカードはかなり揃っていますね。

bushs
1ターン目に《羽ばたき飛行機械》を生け贄に《カルドーサの再誕》。

2ターン目に《羽ばたき飛行機械》を追加して《ゴブリンの奇襲隊》から9点。

3ターン目に《略奪の爆撃》を張ってまた9点。

大胆な挑戦を張る

heroics
エンチャントされているクリーチャーが「場で最も多い色」でなければ+3/+3修整をあたえる《大胆な挑戦》

無色のクリーチャーに張れば常に+3/+3修整を与えてくれます。

 

スタンダードで活躍中の《幽霊火の刃》《アーティファクトの魂込め》と比べたくなる気持ちもありますが、《水晶の番人》が2ターン目に4/5として殴れるならまずまずの性能です。

古きものの活性で持ってくる

ancients
無色のカード限定サーチ。

土地も無色なため、無色の生物が多いデッキなら1マナ版《衝動》のような呪文になります。

 

無色の強い呪文が増えれば増えるほど性能が上がっていくので、今後さらなる活躍が期待できるカード。

ビートトロン

reuses
《祖先の像》は自分のコントロールする土地でないパーマネントを手札に戻すことから、《予言のプリズム》などと組み合わせるとその性能が上がります。

ボロスキティなどでよく使われるシナジーですが、これはどちらも無色のカードなのでウルザトロンで採用すれば土地2枚分(ウルザの塔)で使えるのが強力です。


4:《伝承の樹/Tree of Tales》
4:《ウルザの鉱山/Urza’s Mine》
4:《ウルザの塔/Urza’s Tower》
4:《ウルザの魔力炉/Urza’s Power Plant》
2:《憑依された沼墓/Haunted Fengraf》
-Lands(18)-

4:《探検の地図/Expedition Map》
2:《彩色の星/Chromatic Star》
4:《他所のフラスコ/Elsewhere Flask》
4:《精神石/Mind Stone》
4:《錆びた秘宝/Rusted Relic》
2:《鋸刃の矢/Serrated Arrows》
2:《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3:《古きものの活性/Ancient Stirrings》
4:《予言のプリズム/Prophetic Prism》
1:《ケアヴェクの火吹き/Kaervek’s Torch》
-Other Spells(30)-

4:《祖先の像/Ancestral Statue》
4:《マイアの処罰者/Myr Enforcer》
4:《ウラモグの破壊者/Ulamog’s Crusher》
-Creatures(12)-

3:《紅蓮破/Pyroblast》
2:《緑の防御円/Circle of Protection: Green》
3:《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
3:《電謀/Electrickery》
3:《地の裂け目/Earth Rift》
1:《大量の芽吹き/Sprout Swarm》
-Sideboard(15)-

例えば先の《古きものの活性》と組み合わせれば、こんな感じのデッキが組めます。

《錆びた秘宝》を入れたデッキで既に3-1されているリストがあるので、メタに合わせた調整をされる場合は是非そちらを参考に。

戦乱のゼンディカーでは

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10月に発売される新セットは、戦乱のゼンディカー。ゼンディカーと言えば無色のエルドラージの次元です。

Pauper最強のフィニッシャーである《ウラモグの破壊者》のような規格外の無色クリーチャーはもちろん、《古きものの活性》のような無色のクリーチャーを支援するカードにも期待したいですね。

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