今回は、黒と赤のコモンをPauper目線で見ていきます。
黒・赤の注目カードは、この2枚。
《茨弓の射手》は1マナ1/2の黒いエルフで、攻撃するたびにエルフをコントロールしていない対戦相手のライフを1点失わせます。
同じ2点クロックでも《カーノファージ》らと違って自分のライフを削らないおかげで対デルバーとも十分ライフレースができ、《鼓動の追跡者》と違ってタフネス2のおかげで1/1と相打ちせずに済むのが強み。
エルフを使われることは多くはないですし、もし出てきても除去できれば問題ありません。
黒ウィニーの先鋒を任せられる優秀なクリーチャーが登場してきてくれました。
《魔道士輪の暴漢》:待望の2マナ2/2果敢!!しかも赤いので、相当強いです。
①相手の場に2/2が2体いても《稲妻》を1枚構えただけで攻め込める
→これは他の赤いクリーチャーには中々できない芸当。
②素でパワーが2あるため「2ターンに1回果敢を誘発させる」程度でも2マナクリーチャーとしては十分なダメージ源となる
→他の2マナ果敢持ちコモンは全てパワーが1しかなく、大きな差となってきます。
③《胆液の水源》+《カルドーサの再誕》との相性が良い
→3ターン目にカードを2枚使って、「2枚ドロー」+「1/1が3体」+「4/4で攻撃」
2マナ3/3になる時点で赤のコモンクリーチャーとは思えない性能の高さですね。
黒
《ツキノテブクロの浸潤》:+1/+0修整と接死を与えるインスタント。そのクリーチャーによってクリーチャーを殺すとそのコントローラーのライフも2点削ってくれます。
コンバットトリックとしては貧弱ですが、ダメージを与える能力を持ったクリーチャーに使うと性能は一変。
《墓所のネズミ》や《クラーク族のシャーマン》で大量のクリーチャーを破壊しつつ、破壊した相手のクリーチャー数の2倍の点数のライフを削ることができます。
《異臭のインプ》:「黒1マナでそのターン接死を得る」能力をもった2マナ1/2飛行。
意外にも、2マナ以下かつタフネス2の接死・飛行クリーチャーはコモン初です。
《よろめくグール》:2マナ2/3のタップインゾンビ。
《茨弓の射手》ともども、黒のコモンウィニークリーチャーの質が上がってきています。
《暗黒の儀式》から速攻をしかけるデッキがメタに食い込んでくる日は近いのか。
特にこれはゾンビなので、ゾンビシナジーにも期待できます。
《アンデッドの召使い》:同名カード参照サイクルの1枚。
4マナ3/2で、場に出た時に自分の墓地にある同名カード1枚につき2/2トークンを1体引き連れてきます。
《拷問生活》デッキなど、墓地を一気に肥やしてから場に出しやすいデッキで是非使いたい1枚。
能力解決前に生け贄に捧げると、出てくるトークンの数が増えるのもポイントです。
3マナで、アドバンテージが取れる可能性のある黒いエルフ2種類。
エルフを2体タップする事で好きな色のマナを出せる《樺の知識のレインジャー》との相性が良好です。
エルフシナジー次第、といったところでしょうか。
赤
赤の高名コモンは「3マナ2/2先制攻撃高名1」と「4マナ3/2速攻高名1」。
どちらも高名になった事が活きるのが最速でも5ターン目というのが苦しいか。
《ギラプールの歯車造り》:戦場に出た時に1/1飛行を引き連れてくる3マナ2/1。
単体除去・布告除去耐性があり、2/1と1/1飛行のどちらが落ちても赤1マナ相当の生物が残ります。
トークンは無色のアーティファクトクリーチャーで、《赤の防御円》をすり抜けるのがポイント。
何が相手でもそれなりの仕事をしてくれる、器用なクリーチャーです。
《伝染性渇血症》:同名カード参照サイクルの1枚。2マナで+2/+1修整と速攻を付与するオーラ。
オーラ先のクリーチャーが死亡するとライブラリーから次の《伝染性渇血症》を手札に加えられ、《怨恨》同様アドバンテージ損しにくいようになっています。
2マナという重さを考えると、「パワー修整・タフネス修整・速攻付与・アド損回避効果・オーラを唱える事によるシナジー」の5つのうち4つは活かしたいところ。
《アクロスの十字軍》や前述の《魔道士輪の暴漢》と組ませたり、1マナクリーチャーを重視して速攻付与を活かしやすい構成にしたいですね。
また、攻撃強制のデメリットを逆に利用して、「相手クリーチャーに張って返り討ちにする」方法もあります。
上手くやればカード消費なしでクリーチャーを除去できますが、下手すると相手クリーチャーを強化するだけで終わってしまうので、狙う場合には細心の注意を。
《地底の斥候》:場に出た時にパワー2以下のクリーチャー1体をそのターンブロックされなくする2マナ2/1ゴブリン。
序盤は2/2の攻撃を通すのに使い、中盤は《モグの略奪者》に使って1点ダメージ追加。
終盤は適当なゴブリンに使って《モグの略奪者》の能力を全力で使ってダメ押し。
と、いつ引いても仕事をしてくれます。
サイドに《蛮行ゴブリン》を積みたい場合に、優先度があがるゴブリン。
他のORIコモン記事
《魔道士輪の暴漢》は
・バーンデッキで《窯の悪鬼》と共にアグレッシブサイドボーディング
・赤単英雄的で味方の英雄的を誘発させつつ2マナ3/3~4/4として使う
・《カルドーサの再誕》を利用した赤青や赤白で何度も果敢を誘発させる
などなど、色々なデッキでの採用が考えられそうです。
これも果敢が常磐木能力になってくれたおかげ。
今後も少しずつ強力な果敢持ちコモンが出てきてくれると嬉しいですね!
以上、マジック・オリジンフルスポイラーコモン考察【黒・赤】でした。参考になれば幸いです。
最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
もう、だいたい注目しているカードが一緒ですね(^^;
私なりの補足や感想みたいな感じでコメントしまーす(・ω・)ノ
~黒~
茨弓の射手
1マナタフ2!強い!
攻撃宣言時にライフロスなので、少しでも相手のライフを狙っていく黒ビートが組めそう??
また、「1ターン目に茨弓の射手、2ターン目にアタック」で損になる状況が少なく、メイン2でマルドゥ頭蓋狩りの強襲が達成しやすい。
~赤~
魔道士輪の暴漢
強いですね・・・。果敢のおかげで攻撃強制デメリットも気にならない。
「少なくとも稲妻は入っているだろうから」と、土地が立っているだけでブロックを躊躇わせます。
ギラプールの歯車造り
3マナと重めですが、2/1と1/1飛行の2枚分なのでお得。
カルドーサボロスに入れて、空漁師班長の下で飛行機械をずっと作る簡単なお仕事に就かせるとか・・・(^^;)
こんな感じで。では。