12月に入ってから、Pauperリーグで全勝したデッキリストが続々と公開されています。
今回は、Pauperリーグで5-0を果たした「リクルーターを利用することで《対抗呪文》を常に構えながら次々にクリーチャーを増やしていく」カウンターレベルを紹介。
player:NO_Pride (5-0)
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打ち消しの隙を作ることなくリクルートするコントロール
マスクスブロックのスタンダードでも活躍していたカウンターレベルの再演とも言える、リクルーター+《対抗呪文》によるコントロールデッキ。
①「ほとんどの呪文に対処できる」という強みがある一方、「常に構えなければ使いにくく、自分のターンにクリーチャーを展開しにくい」という弱点がある《対抗呪文》始めとした打ち消し呪文
②「1体でも生き残れば相手ターンでも次々にクリーチャーを展開できる」という強みがある一方、「自身には除去耐性が無く、除去の多いデッキが苦手」という弱点がある《レイモス教の兵長》を始めとしたリクルーター
この2種類のカードを組み合わせることで互いに互いの弱点をカバーさせ、打ち消しの隙を作ることなくクリーチャーを展開して盤面を支配するデッキ。それがカウンターレベルです。
さすがに最強のリクルーター、リン・シヴィーは使えないものの、Pauperではマスクスブロック当時のカウンターレベルの主力となっていた多くのカードが使え、当時を彷彿とさせる動きを見せてくれます。
時のらせんで登場した、タフネス1を次々に除去できる《ヴェク追われの盲信者》
次元の混乱で登場した、優良レベルブロッカーの《エイヴンの裂け目追い》
モダンマスターズでコモン落ちした、部族除去の《静寂の捕縛》
など、レベルカードにはマスクス期にはなかった優秀なものも追加されており、状況に合わせて盤面を有利にできるのが強力。
特に《静寂の捕縛》をリクルートした場合は対象を取らず、呪禁クリーチャーも《怨恨》ごと封じ込められるので、そういったデッキには無類の強さを誇ります。
余った手札を有効活用
カウンターレベルには「手札が非常に余りやすい」という特徴があります。
クリーチャー展開はリクルートで済み、マナもほとんどリクルートに費やすため、打ち消しを唱える以外では中々手札を消費しません。
そこで活躍するのが《渦まく知識》。
《渦まく知識》はリクルート能力と非常に相性がよく、カードを3枚引きつつ手札に来てしまったレベルクリーチャーや不要なカードをライブラリーへと戻し、リクルート能力でライブラリーをシャッフル。手札の質を飛躍的に高めることができます。
このシナジーのおかげで相手によっては手札で腐りやすい《はらわた撃ち》を4枚積めるのもポイント。リクルートと除去を並行して行う事ができます。
《ヴェク追われの盲信者》と組み合わせてタフネス2を除去することも多いでしょう。
デッキの呪文のほとんどが何らかのシナジーを形成しているのが面白い。
膠着したら、無限コンボで一気に潰そう!
Pauperにおけるレベルのリクルート+打ち消し戦術には「レベルクリーチャーが全体的に貧弱で決め手に欠ける」という弱点があります。
そこでこのデッキでは、緑をタッチすることにより《ゴンドの存在》+《深夜の護衛》による無限コンボが搭載されています。
参考リンク:これぞPauper流の無限トークンコンボ! 緑白ゴンド考察
リクルーターは「見たら除去しろ」と相手にプレッシャーを与えられるため、相手にガンガン除去を使わせることができるので、5マナから《深夜の護衛》召喚+《対抗呪文》構え→次のターン《ゴンドの存在》でアッサリと無限コンボが決まってしまう事も少なくありません。
デッキ内のほとんどのクリーチャーがマストカウンター・マスト除去で構成されており、青単フェアリーなどにも強いデッキとなっていますね。
レベルとフェアリー
《静寂の捕縛》がモダンマスターズでコモン落ちして以来、たまに見かけていたレベルデッキ。
《はらわた撃ち》の登場がこんな形で影響を与え、5-0入賞を果たすとは驚きでした。
特に《レイモス教の兵長》はPauperトップメタの青単フェアリーに対して絶大な強さを発揮するカードなので、それを活かせるレベルデッキは今後もいろんな形でお目にかかるようになるのではないでしょうか。
マスクス期にカウンターレベルを使っていた!という方は、Pauperでもカウンターレベルを試してみてはいかがでしょう。
以上、マスクスブロックの再演!打ち消しを構えながらリクルートを続けるカウンターレベルがリーグ5-0でした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
胸熱!