今回も「ゲートウォッチの誓い」で新たに手に入ったコモンを色々なデッキで試していきます。
本日は、この組み合わせ。
タップインの無色地形である代わりに、場に出たときに好きな色マナを1点加えてくれる《崩壊する痕跡》。
「最序盤にさえ好きな色マナを使えれば良い」というデッキでは、非常に使い勝手の良い5色地形です。
今回は、この土地を呪禁オーラにおける「《平地》・《花咲く砂地》」枠で使ってみました。
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3ターン目までの動きで勝負が決まる呪禁とテンポ損のない多色地形
1ターン目:呪禁クリーチャー
2ターン目:《楽園の拡散》→《怨恨》+《天上の鎧》で6点先制トランプル
3ターン目:《祖先の仮面》+《天上の鎧》で21点先制トランプル
というブン回りを《豊かな成長》や《魔力変》による色マナサポートで支援する高速コンボです。
色マナサポートの多いデッキなので土地はほとんど《森》だけで成立するのですが、「やはり何枚かは白マナを生み出せる土地も欲しい」ということから、多くのリストにおいて1枚~3枚ほど白マナの土地が採用されています。
今まで、白マナの土地としては
①アンタップインの代わりに緑マナが出せない《平地》
②緑マナも出せる代わりにタップインでテンポ損する《花咲く砂地》
の2つしか選択肢がありませんでした。
ここに新たな選択肢として加わったのが、ゲートウォッチの誓いの新カード《崩壊する痕跡》です。
このカードは、条件付きのアンタップイン2色地形としてみても、非常に優秀な性能を持っています。
今回は《崩壊する痕跡》の「《平地》や《花咲く砂地》にはない強み」を見ていきましょう。
強み①ブン回りと噛み合う
《崩壊する痕跡》はタップインではあるものの、CIP能力で白マナを生み出すことにより、上図のように「2ターン目5/3先制攻撃トランプル」のブン回りを作りだせます。
これは《花咲く砂地》には出来ず、《平地》にしか出来ない芸当でした。
やはりこのブン回りがあってこその呪禁オーラですから、この動きが出来る土地である利点は大きいですよね。
強み②楽園の拡散との相性
《楽園の拡散》は《森》にしかエンチャントできないオーラです。
そのため初手の土地が《森》1枚・白マナ土地1枚という場合は「1ターン目呪禁クリーチャー→2ターン目《楽園の拡散》からの2マナアクション」というテンポの良い動きを取ることができませんでした。
特に《平地》を採用している場合には、「2ターン目に楽園の拡散を張るだけでターンを終了するか、緑マナのアクションをして楽園の拡散を後回しにするか」の2択に悩まされたことのある方も多いのではないでしょうか。
一方、《崩壊する痕跡》はCIP能力で緑マナを生み出す事もできるので、その緑マナで《森》に《楽園の拡散》をエンチャントし、さらなるアクションをとることができます。
基本は白マナ土地として仕事をしながらも《楽園の拡散》が絡んだときは緑マナ土地としてテンポ良く動ける。
これは《平地》や《花咲く砂地》にはない、《崩壊する痕跡》独自の強みですね。
強み③豊かな成長との相性
また、「基本は白マナ土地として仕事をしながらも緑マナ土地としてテンポよく動ける」強みは、《豊かな成長》が絡んだときにも活きてきます。
呪禁オーラはブン回りに特化しているため、マリガン率が非常に高いデッキです。
そのため、「マリガンしたら初手の土地が《平地》1枚だけだった」なんてケースも珍しい話ではありません。
緑マナの無い初手はキープできないデッキなので、渋々ダブマリを選択することになるでしょう。
一方、《崩壊する痕跡》は取りあえず場に出たターンは緑マナを生み出せるので、初手に《豊かな成長》があればキープが可能に。
総じて、平地よりもキープ率が高くなります。
他にも、上図のように緑マナが2つ欲しくなる初手の場合、《平地》が《崩壊する痕跡》なら1ターン目に出して《豊かな成長》を張ることで綺麗に動けるようになる点も評価できます。
強み④電謀を使いやすくなる
ここまでは《崩壊する痕跡》をただの条件付きアンタップイン2色地形としてみてきましたが、「緑白以外の色マナも生み出せる」点も見逃せません。
今回のデッキは《崩壊する痕跡》のおかげもあって赤マナを出し得るカードが合計14枚入っているので、赤の定番サイドカード《電謀》の採用が検討できます。
メタによっては、青や黒の優良サイドカードが採用されることもあるかもしれません。
対戦動画
《崩壊する痕跡》の弱点は、場に出た次のターン以降は無色土地になってしまうこと。
豊富にある緑マナはともかく、白マナを1度しか使えないのは白のカードを何枚も引いた時に困ってきます。
ただ、この弱点がどの程度響いてくるのかは実際に回してみないと分かりません。
ということで、色々なデッキと対戦してきました。
《豊かな成長》や《楽園の拡散》を引けず白のカードばかりを引いた時は「これが平地だったらなー」と感じることも少なくはないと思いますが、今のところ《崩壊する痕跡》であることのデメリットを痛感する試合はありませんでした。
呪禁オーラでの《平地》や《花咲く砂地》にテンポの悪さを感じていた、という方はぜひ一度試してみてください!
以上、呪禁オーラにおける「崩壊する痕跡 vs 平地」考察でした。参考になれば幸いです。 最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。ではでは(゜-゜)
序盤に色マナが複数必要で、ドブンが強いデッキが組みやすくなったのかな。
リアニメイトとかも2ターン目のウラモグクラッシャーを安定させやすくなるかな?
実例をもって理論を説明してもらえるとすんなり理解できるからありがたいです。
使ってないアーキについては理論だけだとなかなかピンとこなかったりするからなぁ
これからもよろしくお願いします。
>>1さん
たしかに、リアニメイトは青マナと黒マナのバランスとタップインの調整が難しかったですね。
《水蓮の花びら》込みで赤も入れた3色にして《魔力変》や《信仰無き物あさり》を入れたり、選択肢が増えそうです。
>>2さん
そういっていただけると嬉しいです!全然知らないアーキタイプでもパッと見で面白さが伝わるような記事を増やしていきたいなと思ってます。